みなさん!知ってますCAR?

2017年3 月 1日 (水曜日)

軽~い! ラジオペンチ

ラジオペンチ  「電子部品の組み立てなど、一日幾度となく工具を使うユーザーの要望で生まれた1本です!」
  そんな開発者のメッセージが添えられて一本のラジオペンチが送られてきた。
  一説によると昭和のラジオ組み立て全盛期を背景に誕生した工具だというラジオペンチは、「ラジペン」と略して日本では呼ばれるが、実はこれまた日本語英語で、英語では「ニードルノーズ・プライヤー」あるいは「ロングノーズ・プライヤー」というそうな。切る、曲げる、引っ張る、挟むなどマルチな機能をもち電子機器の配線や小さな部品をつかむため先端が細くなっている。
  新潟三条市にあるスリーピークス技研(☎0256-33-0571)の「かるいラジオペンチ」は、見るからに21世紀タイプのラジペンだ。筆者が40年近く使っている150ミリの手持ちのラジペンとくらべると、それが大げさでないことがわかる。重量を測ると、「かるいラジオペンチ」は、手持ちのラジペンの2割がた軽い。たかが2割というなかれ。一日中使う作業員には、どれだけ福音をもたらしているかだ。80キロのデブだった人が、2割減の64キロで半日歩くと思えば、自重の軽量が痛いほどわかる!?
  このラジペンのいいところは、これだけではない。エラストマー樹脂の成型グリップで、手に馴染みやすいし、連続作業が楽にできるバネもプラスチック製で、耐久性は金属バネの10倍あるということだ。ちなみに根元にある刃の切断能力は、鉄線ならφ1.5mm、より線で2m㎡だという。(写真は125ミリタイプで、品番LR-125S)

2017年2 月15日 (水曜日)

台湾製のスタビラチェット・ドライバーは面白い!?

スタビドライバー  掴んで回してみると、「うん、これはアメリカ人向けにつくったスタビドライバーに違いない! 日本人の手には持ち倦(あぐ)ねるほどだ」。
  第1印象の通り、名称に「ビッグボール」という文字が入る。スタビタイプとはいえ、これほどまでにずんぐりとファットなドライバーのグリップ部に遭遇したことがない。
  メジャーで測定してみると、一番太いところの外周が160ミリ、直径が50ミリ、全長がビットを付けないで85ミリ、付けると100ミリ。重量も実測で123グラムと、やや重い感じがする。だから、白と黒の2トーンで軽やかに見せようとしている!?
  「ちょっと、デカすぎて使いづらい・・」と思いながらも、グリップエンドのキャップを回すと、8個のビットがポコっと顔を出した。プラス1番、2番、マイナス4と6、それにヘキサゴンビットの2、3、4、5ミリの計4個が、まるで拳銃の弾倉のように円周状に収まる。美しい佇(たたず)まいだ。
  その1本を取り出し、使ってみるとギア数36のせいもあり、ラチェットフィールは軽やか。左右の切り換えは手で確かめる必要があるのが難であるが、ビットの入れ替え作業などはとくに不便を感じない。大きなトルクをかけられそうもないので、自動車の整備やバイクの整備には不向きかもしれないが、家庭で使うとかホビーで使うぶんには重宝する、そんなツールとみた。
  価格は、近くのホームセンター・コーナンで、825円だったが、この原稿を書いている時点でのネット調べで、「庫ざらえ商品」(在庫処分の意味)として350円(税別)で売っていた。半値以下とは・・・。正式な商品名は「ビックボールスタビラチェットドライバーセット」である。台湾製だが、㈱コーナンが輸入販売を担当。

2017年2 月 1日 (水曜日)

伸縮自在のスノーブラシ

スノースクレーパー  今年にはいり今のところ、関東の平野部では積雪はないが、昨年11月に実は積雪があり、大いに戸惑ったドライバーも少なくないと思う。
  朝一番、急いでいるときに窓ガラスや屋根に積もった雪を取り払うのは、意外と厄介。とくに、屋根の高いワンボックスやSUVだと背伸びしてホーキで雪を払う・・・なんてことも。
  そんなとき、これがあればスマートに朝のスタートができる。
  「ミシュラン製」とは銘打ってはいるのでフランス製かと思いきや、小さな文字で“メイド・イン・チャイナ”とある。価格も1180円(コストコ調べ)で、手に入れたので、「あまり期待できない!」。ところが・・・じっくり眺めるとなかなか悪くないことに気づいた。
  英語の「VERY LIGHT AND VERY STURDY」はけして大げさではない。実測0.455kgと軽く、本体の軸部分がアルミ製なので、数回使って壊れるという製品ではないと見た。(辞書を引くとSTURDYはSTRONGより堅い用法で、こんなときに使うんだ)
  使い勝手もよく考えられている。全長を77ミリ、95ミリ、115ミリと3段階に可変でき、背の高いクルマの屋根にも有効だ。ただ、一番長くしたときヘナヘナになるのでは? と考え、目いっぱい伸ばしてグニュグニュ動かしてみたが、問題なしのようだ。
  幅30センチほどのブラシ部分は、ワンタッチで柄に対して角度を直角、ストレートに変えられ、しかもブラシ部を取り外せるので、ガラス部に付着した雪落しにまことに便利。逆側のスクレーパーは、付着した氷を削り落とす役目だが、幅が110ミリもあり、なかなか頼もしい。色もブルーとシルバーのツートンで悪くない。
  トランプ大統領が、中国貿易を締め出せば、こんなに安くていいものがアメリカ国民のみならず日本のユーザーが手にできなくなる! スクレーパーを眺めながら、そんな心配までしてしまった。

2017年1 月15日 (日曜日)

2000円台のイケてる台湾S字レンチ!?

Sレンチ  「あのときの作業で、この工具があれば・・・・もっとスピーディにいけたのに!」
  工具店を歩いてみて回ると、ついそんな思いに駆られるときがある。「Sタイプ・リバーシブル・ラチェットレンチ」は、まさにそんな工具だ。・・・・かつてロードスターのオルタネーター(交流発電機)を取り外すとき、苦労した。手のひらサイズのショートスパナで何とかボルトを緩めることができた。だが、振り角度が小さく作業時間がずいぶんかかったことをいまでも覚えている。このとき、この工具さえあればスイスイといけたはずだ。
  S字タイプなので、邪魔な部品を上手く避けられるのが大きなアドバンテージ。もうひとつは、ギア数が72山のラチェットなので、送り角度がわずか5度。スピーディに緩め作業も締め作業もおこなえるはずだ。サイズも使用頻度が高い10ミリと12ミリというのもうれしい。柄自体がやや角張ってはいるが、とくに問題はなさそうだ。左右の切り換えのスライド部の操作感も悪くはない。タグには≪本締めOK!≫とあるが、台湾製なので、もしギアが破損したら、多分それまでだろう。重量は87グラム。
  それをエクスキューズする意味だろうか、裏には、ごく小さな文字で、10ミリで71Nm(ニュートンメーター)以下、12ミリで91Nm以下とあり、一応の目安とはなるだろう。発売元は、三木市の藤原産業(☎0794-86-8200)だ。ホームセンターでの購入価格は2181円だった。

2017年1 月 1日 (日曜日)

イケヤで見つけた中国製の工具セットは何を語る?

イケヤ  無印の工具をどう評価するか、手こずることがあるが、この場合もそれが言える。
  従業員が10万人以上という世界最大の家具量販店のイケヤ。暇つぶしにはちょうどいい場所だ。いつのまにか日本に馴染み始めている。そのイケヤ横浜港北店にぶらりと出かけたところ、999円の工具セットに出会って、つい購入してしまった。見てのごとし、丸い打撃面に付属の樹脂キャップをかぶせプラハンもどきに変身できる250ミリハンマー。これを取り囲むように・・・150ミリのモンキー(アゴ幅最大20ミリ)、同じく150ミリの小型ペンチ、ビット差し込みタイプのドライバー・・・文字通り家庭で使うことを目的にした工具が納まる。これさえあれば、家具の組み付け、おもちゃの修理ぐらいならできそうだ。ファミリーエントリー・ツールだ。
  なかでも注目したのは、ビットが12本付きの差し換え式ドライバーである。
  ドライバー先端に1/4インチ(6.35ミリ)のヘコミを設けていて、そこに、相手のボルトの頭形状に合わせて、12個のビットを付け替え使うというものだ。ややこしいラチェット機構など持たないので、結果としてガタが少ないダイレクト感を味わえる。驚くべきはビットのバリエーション。プラス1,2,3番は当たり前として、欧州でよく使うポジドライブが3本、ヘキサゴンビットが4,5,6ミリの3つ、さらに先端が尖ったポンチ用のビットもある。この豊富なビットを眺めると欧州の暮らしがなんとなく透けて見える! 面白いことにドライバー本体の長さが170ミリとやや短く、日本人の手に合わせたのではないかと勘違いするほどジャストフィット。グリップフィールも悪くない。
  ケチをつけるとしたら、大して役に立ちそうもない開閉が重い小型ペンチぐらいか。ちなみに、樹脂のケースの裏側に、MADE IN CHINAの文字を見つけた。スエーデン製と思ったら大間違いでした。

2016年12 月15日 (木曜日)

ASAHIの新型3/8インチ・ラチェットハンドルの新機軸とは?

ASAHI  新潟にあるASAHI(旭金属工業:http://www.asahi-tool.co.jp/)が、REVO WAVE(レボウエイブ)という画期的デザイン・コンセプトをハンドツールにはじめて導入したのは、スパナやコンビネーションレンチだけだった。その後、1/2インチのラチェットハンドルにも広げたが使用頻度の高い3/8の登場が待たれた。このほど、ようやく待望の3/8インチラチェットハンドルが世に出たので、さっそく紹介したい。
  逸る気持ちをおさえ、手に持つ。1/2のときに特徴だったヘッドとハンドル部のエグレが一段と強調され、じつにグラマラスなプロフィール。これにまず度肝を抜く。「1/2インチのときには開発陣がイメージしたのとはシャープさが欠けたので、こちらは鍛造後にもう一度切削加工をほどこしてシャープさを出しました」(担当者)という。ハンドルエンド部には、黒色の樹脂を配し、ワンポイントとしている。鏡面加工もいっさい手を抜いておらずジャパニーズツールここにあり、の印象だ。新しいASAHIの顔になりそうだ。
  全長180ミリ、重量269グラム、ヘッドの幅31.4ミリ、ヘッドの高さ25.5ミリなどのスペックは私の手持ちの3/8インチラチェットハンドルとくらべるとごく標準的。ただ、ギア数が72は小判型としては見上げた部類にはいる。気になったのはエクステンションバーを付けたときのジョイント部のガタ。プッシュボタン式の弱点ではあるが、寸法精度を高めることで詰められないものか? 品番はVRL3180だ。

2016年12 月 1日 (木曜日)

台湾製の1/4インチ・スイベルラチェットハンドル

スイベル1/4 A

スイベル1/4 B

  ヘッドがストレートタイプでも、軸に対して直角の場合でもいかようにも選択できるスイベルタイプのラチェットハンドル。競争の激しいラチェットハンドルの世界で、ここ数年グイッと台頭し始めたニュースターだ。とくに性能重視で整備性がいまひとつのバイクの整備には親和性がある。
  同じ台湾製のSK11の1/4インチを使っていたのだが、先日ストレートに出かけたら、より使いやすそうなライバル品に出会ったので購入した。「1/4スイベルラチェットレンチ2ウエイスタビタイプ」と名前は長ったらしいが、製品自体は全長115ミリで重量125グラムといたって小柄(スタビとは英語STUBBYで「ずんぐりした、短い」という意味。小瓶のビールのことをスタビともいうらしい)。手に持つと手のひらに隠れるほど。
  これがいいのは、小さくて軽いだけではなく、グリップをグイッと回すとTレンチに早替わりして、大きなトルクをかけたいときに活躍することだ。
  ヘッドは丸型でギア数は72。ヘッド上面のデザインこそちがえ、外形やつくりが酷似しているので、先のSK11のスイベル1/4とたぶん中身は同じだと思われる。ストレートの店長は「台湾製なので、もしギアが壊れ交換するときは少し時間がかかります・・・」と心配そうだったが、価格が2300円となれば、そうした心配も遠くに消えてしまう!? 工具にも、使い捨て時代がすでに来ているようだ。

2016年11 月15日 (火曜日)

台湾製の“漆黒のギアレンチ”の正体は?

漆黒  クルマやバイクの世界ではずいぶんむかしから製品の色が、売り上げに大きく響く、といわれてきたが、工具の世界でも底流には、むろん色の良し悪しはあったとしても、あくまでも二儀的だった。機能性がまずトップにきて、見た目がその次、3番目に価格、4番手にカラーリングではないだろうか?そう考えると、≪漆黒ギアレンチ≫は、ある意味、野心的!?
  漆黒(しっこく)とは、辞書を引くと「漆を塗ったような光沢のある黒色」のことで、よく推理小説などに出てくる『漆黒の闇(やみ)』とは、黒色を塗りこめたような濃密な闇。目の前に人が近づいてきて鼻をつままれるまでわからないような暗闇を指す。
  この『漆黒ギアレンチ』の漆黒度は≪つや黒≫という程度。渋い黒味、と言い換えられる。つや黒は、海外でも実は人気となっていて、ヤマハの海外向け大型バイクにつや黒仕様がラインナップしているほど。どこか不確実性を感じる時代にあって、懐かしさと威厳を感じさせるにふさわしい≪ツヤ黒≫が受けるのだろうか。
  工具にツヤ黒を使っても悪くない感覚だ。ぴかぴかツールにいささか飽きている向きには新鮮な印象だし、工具箱にこれが入ると、どことなく大人びた感じがしないでもない。この製品、メイド・イン・台湾なのだが、面白いのは、保証トルクが明記している点。ギア数72(送り角度5度)のめがね部のラチェット部分は91Nm(ニュートン・メーター)で、スパナ部が49Nmだという。自信があるのだろうか? でも、こう言われても他のデータがないので比較のしようがない!? サイズ12ミリで、全長は170ミリと標準で、重量は81グラムとやや重い部類。発売は、大丸興業㈱。ホームセンターでの購入価格は849円。

2016年11 月 1日 (火曜日)

1/4インチ・ラチェットハンドルの超掘り出し物!?

FLAG  1980円! という価格からして、「フン! 台湾製だろ!」と一瞥(いちべつ)だにくれない読者がいるかもしれない。ちょっと待ってもらいたい。
  実はこれ、バリバリの日本製、メイド・イン・ジャパンなのだ。
  よく見ると柄のところにFLAGの文字が刻まれている。その横にはCr-Vの文字、つまりクローム・バナジウム鋼だということらしい。格安の台湾製のツールで、日本市場でここ10年以上大活躍しているストレート・ブランドの工具である。≪ストレート=台湾ツール≫という図式で観られがちだが、いつの間にか、スペードのエース並みの日本製ツールを製品群に忍ばせていたのである。FLAGは旗のことで大阪の㈱秦製作所製とのこと。
  それにしても差し込み角1/4インチの日本製プッシュ式ラチェットハンドルが2000円切るとは信じられない。どこかに落とし穴でもあるのでは? そんな疑いの目で見て弄繰り回してみたが、使えば使うほど、触れれば触れるほどに魅力的な工具だと思えてきた。ヘッドが実にコンパクトで、しかもギア数が60ギア、つまり歯送りわずか6度。持ったときのバランスが悪くないのは、柄の内部を中空にしているからだろう。全長115ミリは手のひらサイズで、機動力の高さを裏付けるコンパクトさ。担当者いわく「台湾製にくらべ、オーバートルクによるヘッド内の修理も確実、かつスピーディですから長い目でみればお買い得です」。まんざらウソではないようだ。3/8インチもスタンバイしていて、こちらは2800円だという。

2016年10 月15日 (土曜日)

軽いニッパーは使い勝手も悪くない!?

かるいニッパー  「長時間の作業にも疲れにくく、軽くて耐久性にすぐれたニッパーが欲しい。そんなお客様の声をもとに企画・開発したのです」と新潟のスリーピークス技研の担当者は説明してくれた。
  品番はLN-125S。持ってみると、たしかに軽い。バランスも悪くない。エラストマー樹脂のグリップが手にやさしいし、樹脂製のリターンスプリングが、いかにも軽さを表現している。軽いだけでなくライトな感覚でニッパーを使える。これなら女性でもらくらく使えるし、長く愛着を持って手元においておきたくなる。
  面白いのは、この製品は時代遅れのJISの規格からは外れる。より使いやすい製品を目指して企画したもので、切断能力や耐久性はJIS同等だという。ならば、時代にあったJIS規格を構築すればいい、と素人の筆者は思うのだが・・・。
  重量は、従来品の14~27%も軽くなった。幅があるのは、サイズ(呼び寸法)が125,150,175と3タイプあるためだ。ちなみに、125Sは、重量が実測で81グラム、切断能力は、ピアノ線や平形のVVF2芯ケーブルはカットできないが、鉄線ならφ1.5ミリ、銅線ならφ2.6ミリまでOKだ。http://www.3peaks.co.jp

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