みなさん!知ってますCAR?

2014年9 月 1日 (月曜日)

サンフラッグの「ウルトラミニ」は理想のスタビドライバー!?

スタビドライバー  スタビドライバーという、ドライバーの仲間では一番小柄なドライバーをご存知だろうか?
  スタビとは英語のSTUBBYのことで、「短くて太く、ズングリした」とか「ビールの小瓶」を指す(この場合はもちろん前者)。あまり使用頻度は高くはないが、インパネの裏側など手が入りづらいところにあるネジを緩めたり締め付けたりするとき、活躍する。
  ところが、このスタビドライバーは、使ってみるとわかるが、長すぎたり、チカラが入りづらかったり、ピタリ具合のいいものは意外と世の中に少ない。
  先日、横浜みなとみらいにあるホームセンターをぶらついていたら、かなりイケそうなスタビドライバーを見つけた。サンフラッグ(新亀製作所)の「ウルトラミニ99」というのがそれ。99というのは品番で、サンフラッグというのは、大阪にある1952年創業の老舗のドライバー専門メーカーである。
  グリップが、トルクスのような形状をしていて、デザイン上のアクセントともなっているクッションリングが指先に密着し、トルク伝達を助けてくれる。全長わずか30ミリのビットの両端には、プラス2番とマイナスの6ミリを設けてあり、差し替え方式で使う。このメーカー、ビットメーカーとしてもトップメーカーだけあり、ビットの完成度が高く、しかも差し替え時のフィーリングも悪くない。台湾製や中国製ではこうはいかない。しかも購入価格が税込み306円とリーズナブルだった。ちなみに重量は、15グラム(実測値)と軽い部類だ。

2014年8 月15日 (金曜日)

見掛け倒しだった! アジャスタブル・オイルフィルターレンチ

アジャスタブル・フィルターレンチ  エンジンを労(いた)わるひとなら5000キロごと、筆者は1万キロごとにおこなっているのがオイル交換とフィルターレンチの交換だ。
  そのとき、かならず必要となるのが、オイルフィルターレンチ。
  オワンタイプのフィルターレンチはある意味安定して使いやすい(でも、時として旧いフィルターが外れにくいときもある)が、他のエンジンには使えない。やはり主流は、アジャスタブルタイプだ。ストレートで新型のアジャスタブル・フィルターレンチが発売されたので、さっそく手に入れ使ってみた。1580円という激安でニコニコ顔だったのだが、使ってみて見る見る顔色が変わるほど絶望の表情に激変した。まず差し込み角が3/8インチではなく1/2インチで、エクステンションバーとラチェットハンドルをドッキングさせると、イジワルされたほどに重くなる。これでは下からオイルフィルターを捉える場合は、しんどくてたまらない。だいたい1/2インチのソケットツールなど工具箱に入れていないひとも多い。3/8インチに変換するアダプターに頼るしかない!? この製品自体が460グラムと、ライバルのKTC(こちらは差し込み角3/8インチ)に比べ160グラムも重いのだ。しかも、スプリングが強すぎ、最大開きにしてかぶせようとしても、すぐ戻りうまくいかない。くわえても、相手のフィルターに噛むはずの爪がすべり気味で空転するばかり・・・。価格が7700円と、ストレートの5倍近くのKTCの偉大さが図らずも、この製品で知ることになった。ストレートファンとしては、すばやく改善製品をリリースしてもらいたい。

2014年8 月 1日 (金曜日)

しばらく乗らないクルマにはバッテリーカット!

バッテリーカット・ターミナル

  1ヶ月2ヶ月、あるいは6ヶ月乗らないクルマ。バッテリーが自然放電して、いざエンジンをかけようとすると、バッテリーがダウンということはよくある。
  自然放電だけでなく、クルマには時計を動かしたり、電装品のバックアップなど、回路が形成されると≪暗電流(あんでんりゅう)≫というのがどうしても流れる。暗電流は、ほんのわずかな消費電流でも、1ト月以上ともなるとバッテリーあがりの原因となるに十分。
  そこで、長く乗らないときはバッテリーのマイナスターミナルを取り外す、というのが鉄則。
  ≪ノブを回すだけで、簡単にバッテリーからの電流を遮断できる≫という用品を見つけた。例のストレート製(www.straight.co.jp)だ。そのものズバリの「バッテリーカット・ターミナル」。マイナス端子を取り外し、これをあいだに入れるだけで、作業はすぐ終わる。クルマを使うときは大きめのダイヤルを締め込めば通電し、逆に緩めれば遮断する。価格も550円とリーズナブル。
  ただし、端子の大きさはBとDの2種類があることに注意。軽自動車やコンパクトカーには細身のB端子でマイナス端子系は11ミリ。D端子は1600cc以上のクルマに多く使われ、マイナス端子径は、16ミリだ。ちなみに、プラス端子はそれぞれ13ミリと18ミリで、すべて端子径を違わせることで、万が一の誤装着を防いでいるのだ。

2014年7 月15日 (火曜日)

くちプラ・ウォーターポンププライヤー

くちプラ・ウォーターポンプ  「回す・つかむ・曲げる」という3つの作業をひとつでできるウォーターポンププライヤーは、とても重宝。クルマやバイクの整備だけでなく、水道の蛇口付近から水が漏れ、これを直すべく、コマを交換するときなども活躍する。
  ところが、つかむ相手がメッキや樹脂、ステンレス、あるいは真鍮などの場合、傷つけるおそれがある。ウエスを介在させて・・・ということにも限界が! そこで、アゴ部分に樹脂を施したタイプが登場。「くちプラ・ウォーターポンププライヤー(WPP-250KP)」がそれ。文字通り、口元がプラスチックです、という商品名だ。くわえ部の形状を工夫することで、横滑りすることなく、確実に締め付け、捉える。なお、樹脂部はビスで留まっていて、もし破損したら交換できるところも良心的。
  同じ250ミリのクニペックスのアリゲーターにくらべ、70gほど重い266gだが、ライバルに比べ、ごく平均的な重量だ。3枚合わせの口元なので、相手を正確につかみやすい。しかも、下あご部にストッパーがあるので、上下の柄がくっつくことはない。つまり、指を詰めるというトラブルもない。あご巾の調整は8段階方式で、くわえ能力はパイプならφ6ミリ~φ43ミリ。実勢価格は3000円前後だ。発売元は、新潟三条市にあるスリーピーク技研(http://www.3peaks.co.jp)だ。

2014年7 月 1日 (火曜日)

KEIBAのフラットノーズ・プライヤー

メタペン(KEIBA)  クルマの修理でイマドキ、ラジエーターのフィンを修正するということはサンデーメカニックレベルではあまりないが、バイクではさほど珍しくないといえる。水冷タイプのバイクが増え、とくにオフロード車の場合、転倒でラジエーターのフィンが潰れる(倒れる)ということはさほど珍しくない。脅かすわけではないが、そのままにしておくと冷却性が悪化してオーバーヒート気味になる可能性も無くはない。見た目にも悪いし・・・。
  そんなとき、細身のマイナスドライバーや爪楊枝で倒れたフィンを起こしがちだが、これがあるともっとスムーズに作業が進むという専用プライヤーを見つけた。
  「メタペン(ラジエーター修正用)」というタイプで、品番がMP-665。
  先端部がL字型に曲がり、しかも3ミリ幅のフラット形状である。いわゆるフラットノーズ・プライヤーである。先端部の肉厚が0.5ミリと薄いので、実に作業性が高い。グリップのフィーリングも悪くない。掴んで修正するという作業がとても楽しくできる。全長が140ミリと小型のところもいい。重量は81グラム。発売元は、㈱マルト長谷川工作所(電話0256-33-3010)だ。

2014年6 月15日 (日曜日)

TONEの4ウエイラチェットめがねレンチ

TONE  「二兎(にと)を追うもの一兎をも得ず」という言葉あるが、こと工具に関しては、このコトワザは当てはまりそうもない。
  TONEの4WAYラチェットめがねレンチ(RMW300)は、8ミリ、10ミリ、12ミリ、13ミリの4つのサイズに対応する。8ミリの裏が10ミリ、12ミリの裏が13ミリという具合で、片側に切り替えレバーがあるので、締めと緩めが自由自在だ。切り換えレバーのフィーリングも具合がいいし、ラチェットのクリック感も悪くない。重量は88グラムとさほど重くない。
  柄は細やかな梨地仕上げで、ドライブ部は12ポイントの黒染め仕上げ。
  柄の中心部に近いところに小さな穴があるのは、高所などで作業する際、あらかじめ紐をとしておくと落下防止ができるということのようだ。サイズはこの上の12×14×13×15ミリ、14×17×18×19ミリ、16×17×18×19ミリなどがある。価格は4000円~5200円。http://www.tonetool.co.jp

2014年6 月 1日 (日曜日)

原子の自然崩壊でクルマのセキュリティを絶対的なものに

自然崩壊を活用したセキュリティ  福島の原発事故は、日本に暗い影を落としている。故郷に帰れそうにない住民を思い、原発反対運動の報道を見ると、かつての原子力の平和利用の掛け声は地に落ちたかに見える・・・。
  第2次世界大戦後を振り返るとわかるが、日本人はあまりに大きな衝撃を受けると、ややヒステリーとなり思考停止に陥りがちだが、冷静に考えればここまで培ってきた世界に誇る原子力へのノウハウがここで断ち切られるのはもったいない。
  原子のノウハウは、意外なところで生きようとしている。セキュリティの世界である。
  現在自動車のセキュリティはパスワードやプログラミングされた暗号技術で管理されているが、それは所詮モグラ叩きで、ハッキングやスキミングで情報が漏れる可能性があるという。アルファチップと呼ばれる5ミリ四方、1.4ミリ厚(写真左上)の超小型乱数発生器(アトミック・パルス・ジェネレーター:APG)は、原子核の自然崩壊で放出されるヘリウム原子をとらえ、完全なランダムパルスを生成(難しい!)。この原子の自然崩壊は、温度、圧力、電磁波など外的影響を受けないので高い信頼性があるという(さらに難しい!)。
  つまり、このチップを組み込んだセキュリティーシステムなら、万が一にも盗難にあわないという理屈だ! 現在、提案中のシステム商品だ。
  門外漢には難しい、このシステムは元原子力研究所にいた露崎典平さんが構築したもので、彼が言うのは鉄腕アトムの手塚治虫画伯も理解していたはずだという。www.advanex.co.jp

2014年5 月15日 (木曜日)

TONEのスイベルラチェットハンドル

スイベルラチェットハンドル  スイベルラチェットハンドルは、あまりポピュラーではないが、使うとその使い勝手に感激する。
  SWIVELとは英語で「回転させる」意味で「スイベル・チェア」とは回転椅子のことである。
  ラチェットハンドルの場合、ヘッド部分がクルクル回転でき、軸(ハンドル部)に対しストレートにも90度にもなることができる。むろん、ヘッドの根元には、ヘッド首振りを任意のところで留める機構が付いている。ストレートの位置にして、奥まったところにあるボルトを脱着できるところがすぐれている。
  このラチェットハンドルは、全長が245ミリと通常タイプより100ミリほど長いので、力をかけやすく、しかもストレートタイプにして奥のところのボルトへのアクセスもしやすい。長いわりには重量271グラムとさほど重くはなっていない。その秘密は、グリップ部を中空構造にしているからだ。ただ、相対的にヘッドヘビーとなり、手に持ったときのバランスはやや不自然さはまぬがれない。ヘッド部は丸型で、ギア数は72で、ギアフィールも比較的滑らかな部類。プッシュボタン式のソケットホールド機構も付いている。
  デザインも最近のトネのトータルデザインを踏襲し、悪くない。唯一のウイークポイントは左右の切り換えを両手でおこなわないとできない点。しかも現在どちら回りなのかは目で確かめられず、いちいち回してみる必要もある。価格は1万1000円とリーズナブル。いまのところ差し込み角が3/8インチしかない。http://www.tonetool.co.jp

2014年5 月 1日 (木曜日)

創業者魂を吹き込んだペンチ!?

フジ矢  いまや電気工事のプロぐらいしかブランドペンチを使う市場はないのかもしれないが、少し前までペンチという工具はどこの家庭にもひとつはあった。つまむ、切る、曲げる、回す、引っ張る・・・などずいぶんいろいろな作業をこなす万能選手的なツールだからだ。
  そのペンチの代名詞ともいう東大阪のフジ矢のペンチを取り上げる。
  フジ矢は、数年前創業80年を記念して発売したのが、「零(ゼロ)ペンチ」。品番3100-175というものだが、全長が200ミリ、重量が350グラムとあり、手に持つとずっしりときて、たくましい。昔のペンチは開閉が重かったが、いまのは女性でもらくらく扱える(重いが)。ピボットの位置も刃に近づいているので、テコの原理が働きこの面でも軽く太い針金(φ3.4まで)も切れる。刃面はマイクロミラーブレードと呼ばれる最先端研磨技術を採用したという。グリップは、エラストマー樹脂で、表面が網目状で滑りにくく、ペンチ先端部のつまむところはお約束のローレット(格子状)である。
  このペンチを持つと、なんとなく創業者の道本佐一郎の「品は少なくても、よい品だけを出す」といった戦後復興期のモノづくり魂の言葉が蘇る。www.fujiya-kk.com

2014年4 月15日 (火曜日)

グッドデザイン賞を受けたマルチなスナップリング・プライヤー

マルト長谷川  さほど多くはないが、ピストンピン、ブレーキ、キャブレター周辺など時たま整備作業で出くわすスナップリング。メンテナンスの作業ではまず出会わないので、不要といえば不要だが、ひとつ持っていると何かと安心というスナップリング・プライヤーを紹介しておこう。
  スナップリングには実は、軸用、穴用という2つの種類(その穴の大きさでも数種ある)のほかに、穴なし、Eリングと呼ばれるものなど、多種多様。それぞれに実は、専用工具があるのだが。それをすべて揃えるのは、現実的ではない。ここで登場する「フォー・イン・ワンのスナップリング・プライヤーS-026」は、スナップリングの径10~40ミリの軸用と穴用ならほどカバーできるという。これより小さいサイズ用と逆に大きなサイズ用の計3種類がある。
  いっけん≪影絵の手のカタチ≫に似ており、向かって左が軸用(グリップを握ると開く)で右が穴用(グリップを握ると閉じる)。ところが、スナップリング・プライヤー自体は意外と使うときのコツがいる。けっして、ねじったりしないこと。剛性が高く、精度の高いものならいいが、工具の先端が曲がり、再使用つるとき苦労する経験があるからだ。板金製の本製品はやや心配だ。それと工具の幅が広いので、タイトなところ、たとえばまわりに邪魔な部品があるときは、この工具が使えない。
  いずれにしろ、数多きスナップリングをひとつの工具では間に合わないわけで、その点、このひとつの工具で半数はこなせるのではないだろうか? そう思わせるところにグッドデザイン賞などを受賞した背景があるようだ。新潟三条市のマルト長谷川工作所製 電話0256-33-3010。

« | »

▲ページの先頭に戻る

Copyright © 2006-2010 showa-metal .co.,Ltd All Rights Reserved.