みなさん!知ってますCAR?

2011年5 月 1日 (日曜日)

ホニドライバーのソケットとは何だ?

ホニトン   ホニドライバー(HONIDRIVER)というのをご存知だろうか?
台湾の台中にある工具メーカーHONITON(ホニトン)が特許を持ち、そこで作り出している少し奇妙な工具のブランド名である。
  通常のレンチやソケットは、1つのサイズのボルトの頭にしか対応しないのだが、このホニドライバーは、6つの異なるボルトの頭に適応するという、いわばマルチな工具なのである。たとえば、サイズが10ミリなら、メトリックサイズの6ポイント、12ポイントはもちろんのこと、Eトルクスのボルト、SAEの3/8インチのボルト、四角頭のボルト、それに“頭がなめたボルト”などに適合するのである。このホニドライバーを採用した製品は、ソケットだけでなく、メガネレンチ、コンビネーション・レンチ、板ラチェットなどがある。パテントは、台湾はもちろんのこと、日本、アメリカ、ドイツ、EU、インド、中国などワールドワイド。この不思議な味のある工具のナゾを追いかけ、台湾に出かけてみた。発明した創業者のテイ・メイソンさん(78歳)に、完成するまでの苦労話を聞いたところ、「あまり覚えていないけど、材質は独自のもので、完成させるのに10年かかった」というだけ・・。どうも台湾の人のメンタリティは、過去にこだわらず楽天的だとは聞いていたが、これほどのものなのか? 過去にこだわりすぎる自分が馬鹿馬鹿しくなった!?

2011年4 月15日 (金曜日)

つぶれたネジ、錆びたネジを掴んで回すプライヤー

ネジザウルスXP   大阪発の工具には、オモロイものが少なくない。
  「ネジザウルスXP」というプライヤーもそのひとつ。発売元のエンジニア(http://www.engineer.jp)には、ネジザウルスシリーズというのが、4つほどあるが、これはそのひとつ。M1.7~M6の比較的大きなネジの頭(ネジ頭部でいうと10ミリ以下)が駄目になったときに、このプライヤーがあれば回せるというわけだ。アゴ部の内側には、縦溝と横溝がしつらえてあり、これでガッチリ掴むという寸法だ。ところが、このプライヤー、ただ単にアゴ部の加工だけにとどまらない工夫がある。ナゾ、といってもいいだろう。見れば見るほど、そのナゾはわからないが、普通のプライヤーを横に置くと、「えっ!」と気付くはず。
  通常のプライヤーは、右あわせ、つまり右側のグリップ部が上にくるタイプだが、これは左側が上にきている。洋服でいえば通常のプライヤーは、締めるのが目的なので、「女あわせ」なのだが、ネジザウルスXPは緩めるのが目的なので、ピンが緩め方向で伸びづらい(つまり遊びが生じにくい!)ように「男あわせ」としているわけだ。ちなみに、なぜ洋服で前合わせが2通りあるかを聞くため、銀座の老舗高級紳士服店「英国屋」に問い合わせたが、「私どもも昔から不思議には思っているのですが、分からないんです」との答えだった。

2011年4 月 1日 (金曜日)

"おかもちタイプ"のツールトレーの便利度

ツールトレー   立派なツールボックスを持っていても、あるいは見上げるほどのツールキャビネットを保有していても、実際作業をおこなうときは、そうした工具箱を現場までゴロゴロ転がすのが容易でない!そんなケースが少なくない。そこで、いきおい必要な工具をみつくろい作業着や作業ズボンのポケットに入れ、持ち運んだり、人によってはバケツやお風呂の洗面器に入れて持ち運んでいるのではなかろうか? これって、あまり美しい姿ではない。あるいは裸で持ち出すと、たまに大切な工具を紛失することにもなりかねない。
  そこで、よき“ツールトレー”を見つけてきた。325gと超軽量で、幅400ミリ、奥行き250ミリ、高さ140ミリで実に手ごろ。いわゆる≪おかもちタイプのツールトレー≫である。価格も500円と馬鹿みたいに安い。中央に黄色にカラーリングされた取っ手が付いていて、左右のへこみにたっぷり工具を入れられる。適度の深みなので、必要な工具を取り出すのに苦労することはない。取っ手の前後には、ビス、ボルトやスパークプラグといった小物を入れる部分もある。安いからといって馬鹿にできない製品だと見た。輸入元は(株)ストレート http://www.straight.co.jp/

2011年3 月15日 (火曜日)

イケてる!? 手回し発電のハンドライト

LEDライト   30個のLEDライトで、作業部位を明るく照らし出すハンドライトを発見した。製品名は「セルフ・パワード・ターボMAX」。
  家庭内でも使えるし、もちろんクルマの中に入れておき夜間の不意のトラブルやモノ探しのときに強い味方になってくれる。このハンドライトのいいのは、3つに集約できる。
ひとつは、電池要らずで、グリップ部に付いているハンドルを手回しで、数分間ぐるぐるやるとたちまち充電してくれる。チョイっと使うときにはこれで充分。強力な明るさを長く維持するには、グリップ部の根元に付いている充電口にACアダプター(別売り:7.5V 300㎃)を使い2~3時間充電すればいい。2つ目の利点は、ライト部とグリップ部がツイストし、角度を変えることができる点だ。グリップ部に強力マグネットが付いているし、ランプトップ部にフックが付いているので、設置場所にはまず困らない。3つ目が、ワークライトだけでなく、スイッチひとつでフラッシュライトにも変えられるという点。距離のある場所に光を届かせることができる。
  気になる価格は、1980円だった。アメリカンスタイルのメガスーパーマーケットCOSTCOで手に入れたものだ。このライトを“身体検査”してみると、重量は460グラム、全長350ミリだ。パッケージを見ると台湾製で www.megabrite.com 扱いだ。

2011年3 月 1日 (火曜日)

プロユースのインパクト用ダブルジョイント

インパクト用ダブルジョイント   プロのメカニックの世界ではおなじみの工具を今回は紹介してみよう。エアインパクトツールである。インパクトソケットは、通常のハンドソケットに比べ機械の力で相手のボルトに対処するので、頑丈につくってある。硬度はハンドソケットの1割り増し。重量はハンドソケットの2割り増し。意外と知られていないが、寸法公差も規格寸法のタイトな領域に入れ、ボルトの角部との遊びを少なくし舐めにくくもしている。とにかく過酷な使用に耐える設計だ。
  今回取り上げるダブルジョイント(品番:14772-P)は、これまでにはなかったインパクトツールのアイテム。ジョイントを持たせると一般的には大きな力に弱くなるので、耐久性を高めるために、素材を吟味し構造を見直すなどさまざまな工夫を凝らしている。2ヶ所の稼動部を持つので、文字通りフレキシブルに対応でき、狭いところへのアクセス性能も従来のインパクトツールにくらべ格段に高まった。インパクトソケットが、ハンドソケットの使い勝手の良さを獲得したともいえる一品とも言える。黒色なのはリン酸皮膜処理という防錆処理を施しているため。このダブルジョイントは、重量が223gで価格が6780円。ソケットツール専門メーカーのKO-KEN製だ。http://www.koken-tool.co.jp/

2011年2 月15日 (火曜日)

1/4インチのフィンガーラチェットに昂ぶる

1/4フィンガーラチェット   コストコで手に入れた台湾ツールMASTERGRIP(マスターグリップ)の第3弾である。(価格は4つのハンドルなどが付き1880円!)
  差し込み角1/4インチの「クイックリリース・フィンガーラチェット」。全体はレッドの樹脂製で、エルゴノミックデザインなので指に馴染む形状。中央のボタンを押すと四角部のボールがへこみ、取り付けていたソケットがストンと落下するので、作業性が高い。左右に切り替えはこのボタンの周囲にある黒色部分を指で回すだけ。よく見ると右回しを示すRと左回しを示すLの文字が刻字してあるが、文字で確認するよりも指で動かし確認する場合が多いと思う。
  ギア数は72なので、5度の振り角があれば回せる理屈だ。とにかくこのツール軽量でコンパクト(49g、直径50ミリ)なので、タイトなところにあるボルトを脱着するときに威力を発揮する。www.alltradetool.com

2011年2 月 1日 (火曜日)

3/8インチ・75ミリ ロッキング・エクステンションバー

75ミリロッキングエクステンションバー   このところ工具の通販で名を売っているSTRAIGHT(http://www.straight.co.jp)で、≪これは安くて使える!≫というひとつを探し出した。
  差し込み角3/8インチ(9.5ミリ)のエクステンションバーである。エクステンションバーは、いうまでもなくラチェットハンドルとソケットの間を介在させることで、相手のボルトへのアクセスをより良くする工具である。もちろん、ソケットと組んで指でクルクルと早回しするときにも重宝する。75ミリというと比較的短いタイプだが、この工具のミソはそこにあるのではない。ロッキング機能、つまり相手のソケットをガチッとロックする機能を持っているのだ。時として、ボルトの頭にソケットが離れなくて時間を食ってしまったり、最悪そのソケットが落下してしまいトホホ・・・となるケースがある。そんなトホホをきれいに払拭することができるのだ。黒いリングを手前に引きソケットを入れるとガッチリドッキング。ふたたびリングを動かさない限り外れない構造だ。
  気になる価格は、480円と極めてリ-ズナブル

2011年1 月15日 (土曜日)

3/8インチ・スイベルヘッド・スタビラチェット

MASTERGRIP   数号前に紹介したMASTERGRIP(マスターグリップ)のハンドツールである。
  マスターグリップとは、カルフォルニアのロングビーチに事務所のある輸入工具企業。台湾製のツールを扱っており、日本のCOSTCOで手に入れた。ちなみにCOSTCOとは、アメリカに本拠地を置く会員制倉庫型卸&小売業で日本には現在9店舗あるという。
  今回紹介するのは、差し込み角3/8インチのスイベルヘッド・スタビラチェットレンチ。横浜にあるCOSTCO金沢シーサイド店でたまたま見つけたもの。
  スイベル(SWIVEL)とは、自在継ぎ手のことで、要するに頭部がクルクル回せる仕掛けを持つ手のひらサイズのラチェットハンドルである。このハンドル、何がいいかというと、通常のラットハンドル同様に使えるだけでなく、ソケットとハンドルを直線状にしても使えるため、手が入りづらいところにあるボルトやナットの脱着に活躍する。グリップは樹脂製で親指が収まるところに滑り止めデザインを施した凹みをつけるなど手が込んでいる。日本人にはやや重い(実測:270g)のでは? と思うが、全体のフィニッシュは最近の台湾ツールの例に漏れず誉めていい。

2011年1 月 1日 (土曜日)

オイルチェンジャーガンは使えるか?

オイルチェンジャー   手ごろな価格で手に入る輸入工具を30年近く手がけている東京のサンケン(www.sanken-co.jp)。そのサンケンで、ユニークな工具がデビューした。「オイルチェンジャーガン」がそれ。
  見てのとおり全長560ミリ、重量1.6kgの円筒形で家屋の補修などで使うコーキングガンを2回りほど大きくしたような形状。アルミダイキャスト製のグリップの前後に2つのレバーが付いており、ここをカクカクッ握ると、オイルや液体を吸い込んだり吐き出したり吸い込んだりすることができる。これに似たものにサクションガンという工具があるが、ギアオイルなどの粘度の高い液体は吸い込みづらかった。
  このオイルチェンジャーガンは、このサクションガンの欠点を解消した製品ともいえる。ごくふつうにレバーをしっかり握りカクカク動かすだけで、ギアオイルやエンジンオイルを吸い込むことができる。約24回のストロークで1リッター(1000cc)を吸い込むことが可能だ。もちろんパワステオイル(写真)やブレーキオイルにも使える。先端部にシャットオフバルブが付いているので、作業中にこぼれて周囲を汚すこともない。30センチのビニールホースと23センチのスチールチューブが付いている。エンジンオイルの吸引用のテフロンホースは、今年の夏前にデビューするので、これが付いてから購入するのがいいのかもしれない。現時点での価格は、9975円。

2010年12 月15日 (水曜日)

グリップを回すことで締め付け緩めができるラチェットハンドル

ストレート  ハンドツールは文字通り≪手に掴んで使う道具≫なので、たいていは持っただけで使い方がイメージできる世界。ところが時々、「えっ!なに、これ?」とつぶやきたくなる部類の工具が世の中には存在する。
  今回見つけてきたラチェットハンドルもこの仲間。商品名「3/8インチ・ラチェットレンチ・ツイストタイプ」である。左右の切り換えレバーがないのである。ソケットを取り付け、ふつうに使えなくはないのだが、面白いのはグリップを回すと差し込み角部が回転する。つまり振り角度が十分に取れない狭いところにあるボルトを脱着するのに実に便利。しかも左右どちらに回しても同じ方向に締め付けることができる点だ。では左右に切り換えはどうやるのか? 差し込み角部を指で押すと逆側に押され、その状態で逆回しができるという仕掛けなのである。
  言葉で説明するのが実にもどかしくなる工具である。一度使うと「なるほど!」と思わせる。そんなラチェットハンドルなのである。価格は、2980円。(株)ストレート http://www.straight.co.jp で扱っている。

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