みなさん!知ってますCAR?

2007年3 月 1日 (木曜日)

注目の軽自動車ベースのミニキャンピングカーの実力

196_9687 毎年幕張メッセでおこなわれるイベントのなかにキャンピング&RVショーというのがある。今年の2月10日から3日間おこなわれた。人間の入場料とは別に100円を払えばペットとの来場OKなので、会場には犬を連れたアウトドア愛好者がどっと押し寄せた。会場の中心はキャンピングカーなのだが、なかでも注目されたのが軽自動車ベースのミニキャンパーである。安心・安全が急速に高まったワンボックスの軽自動車を使い、インテリアにキッチンやシンク、ベッドを組み込み本格的キャンピングカーに仕上げている。しかも、なかにはポップアップルーフといって屋根が上に持ち上がり、上下2段の寝室を作り出しているクルマも登場。団塊の世代などからのリタイア後の自由な時間を夫婦で過ごすクルマとしている。むろん若いカップルのセカンドカーとしても十分いけている!?かつて“車中泊”といえばわびしく暗いものだったが、いまは車内も快適で、全国の幹線道路沿いに展開する道の駅の充実度も高まり、温泉やレジャー、観光など幅広い楽しみをクルマでできる。そんな背景が後押ししてミニキャンピングカーは今後増殖するのかもしれない。気になる価格は、170万円台から280万円台まで、装備の有無でずいぶん開きのある世界。少し器用なユーザーなら、ベース車両を手に入れコツコツ日曜大工のノリで装備を充実するのも楽しいかもしれない。

2007年2 月15日 (木曜日)

わずか15分でクラッチのオーバーホールができる!?

194_9416  エキサイティングで究極のメンテナンスの情報はどこにあるのか?
 私なら「それはラリー競技にある」と迷わず答えたい。
 トップニュースでもお伝えしたところ、今年のダカールラリーは、三菱勢が優勝した。1月6日にポルトガルのリスボンをスタートし16日間かけてスペイン、モロッコ、モーリタニア、マリ、そしてゴールであるセネガルの首都ダカールへ。7915キロにおよび長丁場を制したのは、フランス人ステファン・ペテランセル41歳。彼はバイクで6回、4輪で3回もダカールラリーを制している文字通りのダカール・ガイ。今回の勝利はステファンのラリーの経験、勝負強さの賜物だが、それにもまして注目はマシンの信頼耐久性とトータルバランス。直線での走りではライバルのVWにやや見劣りしていたが、信頼耐久性には大きく水をあけたという。
 たとえば、モーリタニアの砂漠地帯。ダカールラリーの地獄図である≪低速での高負荷状態≫に陥る。つまりアクセルペダルをあおっても、砂地に足を取られ前に進まない。そのうちクラッチが焼きついたり、クラッチディスクが丸坊主となり、走行不能に陥る・・・。
 三菱パジェロラリー仕様は、ドライサンプ方式にし、ガソリンタンクも低重心化、さらにクラッチをミッションの後部に付けることでクラッチのオーバーホールをわずか15分でやり遂げることができる設計。通常だと1時間30分~2時間の作業は15分で完了。これはライバルに差をつける決定打。そのまま量産車には採用こそできない仕掛けではあるが、究極のメンテナンスが展開されるラリーの世界である。

2007年2 月 1日 (木曜日)

クルマをより身近に感じるカスタムカーづくりの世界

193_93581  年の初頭に楽しみなのは、「東京オートサロン」である。このイベント、日本中からクルマへの熱い思いを抱く若者約25万人がやってくる世界最大級のカスタムカーが集合するショーなのである。今年は1月12日~14日までの3日間幕張メッセで開催。 例年はプレスデーの初日に取材するのだが、今年は他の取材が重なったため2日目に出かけた。そのためごった返す会場で右往左往、正味4時間飲まず食わずの格闘でした。 でも、そうした苦労を吹き飛ばす発見が少なくなかった。なかでも期待で胸が熱くなったのは、NATS(日本自動車大学校:千葉県)の生徒がつくり上げたカスタムカー。安い事故車や中古車をベースにして、カスタムカーをつくり上げる。ボディの基本構造、材料の特性をそこで学ぶ。コンセプトやデザインを構築し、板金、溶接、FRPの加工などクルマづくりに必要なボディワークの実践を展開する。完成した車両を車検にパスすべく悪戦苦闘し、公道を走らせる喜びを知る・・・。 今年も15台のカスタムカーがお披露目されていた。 なかでも佐久間徳夫さん(30歳)が企画から製作までをした「NATS BLADE」に注目。30万円の事故車FD3S(RX-7)をベースにFRPボディでみごとに美しいラインをもつクルマに仕上げている。エンジンもOH(オーバーホール)しトラストのターボを付けフルチューンしたという。一番苦心したのはジオメトリー(車体の各部の寸法のこと)。まっすぐ走り、きちんと曲がるための条件を満たすことだったという。正味3ヶ月で創り上げたという。 ちなみに、佐久間さん、大阪芸術大学を卒業後、クルマに恋焦がれNATSに入り、今年卒業の3年生。とてもやさしく情熱を語る人物。卒業後は、後輩育成のためにNATSの教壇に立つという。

2007年1 月15日 (月曜日)

神の祟りか、起きてしまったフロントタイヤのパンク!

192_92501  「いまどきはパンクなど、一生のうち2回起きるか起きないかだね」
 確かそんな意味のことをこのサイトにも書いた覚えがある。 舌の根も乾かぬうちに! とはまさにこのことだ。
 午前中に近くの工業団地で取材をおこない午後、20キロ離れたお台場で催されている「エコプロダクツ06」というイベント取材に向かうというとき、高速道路に入る手前でコトコトカタカタというかすかな異音に気づく、クルマを路肩に停めタイヤを調べたところ、後ろのリアタイヤにビスが刺さっていた。このビスは幸いタイヤの中までは侵入しておらず抜いて再び走り出す。ところが、それでも異音が止まらない。再び路肩に停め点検。するとフロントの左タイヤに長めのビスが刺さっていた!
 プライヤーを使い抜くと「プシュ~ッ!」と嫌な音。タイヤショップまで通常では抜かないで走るのが鉄則だが、異音の前には抜いたほうがいいと判断。ところがすぐパンク修理してくれそうなタイヤショップまで約20分。到着したときには2.3kg/c㎡にしていた空気圧が1.5kg/c㎡にダウンしていた。
 でも15分でパンク修理が終了し、お台場にはさほど遅刻することなく到着することができた。修理代は2000円だった。
 この場合、高速ならサービスエリアでスペアタイヤに履き替えるという手法もあるし、そのまま異音を無視して修理工場まで駆け込むというのもある。人間、必ずしもトラブルを想定して生きてはいない存在ということが再認識できた1日だった。

2007年1 月 5日 (金曜日)

後からでも遅くない! さび対策

190_90451  旧いクルマに乗っているユーザーにとってボディのサビほど恐ろしいものはない。エンジンがダメならエンジンを載せかえればいいし、ミッションがいかれたらミッションをオーバーホールするなりリビルトに載せかえればいいが、ボディだけは大事になる。現実には交換することができないのだ。
 そこで、「転ばぬ先の杖」ではないが、大事にならない前にボディのサビ対策をしておきたい。
 とくに融雪剤を路上に撒きスリップ防止を防いでいる雪国でクルマを使うユーザーには、このボディ防錆大作戦は必須事項。大作戦といっても作業はいたってカンタン。
 カーショップでケミカルの「防錆ワックス」を1本手に入れる。価格は1200円~1500円程度だ。この防錆ワックスにはたいてい長めのノズルが付いているので、このノズルをスプレー缶に付け、クルマの袋という袋状部位にとことん吹き付ける。ドアの内部、サイドシル(フロアの両隅のところ)、フェンダーの裏側、トランクリッドやリアゲートの裏側、ピラーの根元などだ。樹脂カバーが付いているところはできる範囲でそのカバーを外し、ノズルを穴に突っ込みスプレーする。
 1缶あればたいてい1台のクルマを施工でき、作業時間約20分だ。
 この防錆ワックスの効果は、約6年間は大丈夫といわれているからクルマ一生のうち2回やればいいということだ。ちなみに、筆者のオンボロロードスターは新車時にこれをおこないサビ知らずといいたいが、施工し忘れたリトラクタブルヘッドライトのブラケット付近はサビで真っ赤。逆にいえば防錆ワックスの効果あり! という証明だ。

2006年12 月15日 (金曜日)

バルブキットをグローブボックスに入れておきたい

187_87911  先日1と月ほど車庫に入れていたオンボロ・ロードスターを走らせるため、あらかじめ取り外しておいたバッテリーを充電しエンジンをかけ近所をドライブ。
 ところが、右にウインカーを出すたびに点滅回数がカチカチカチとやたら早い。てっきりバルブが切れていると思いきやそうではなく、バルブがテールレンズから外れそうになっていて、アース不良だったのだ。
 たぶんバッテリーを取り付けたとき(NA6CEはリアにバッテリーを積んでいる)、作業着の袖は触れバルブが外れかかったらしい。あるいは振動で、外れかかったのか・・・。
 いずれにしても語るほどのないトラブルだが、もし夜間のクルージングでライトトラブルが起きたらかなわない。危険が乗数的に増えるからだ。
 そこでいわゆる≪指示用のランプ≫であるクリアランスランプのバルブ、パーキングランプのバルブ、テールバルブ、それにヘッドライトのバルブあたりはグローブボックスかトランクルームに在庫しておきたい。
 ディーラーやカーショップなどでは「ランプキット」なるものが手に入るから、これを1セット購入しておくのも手だ。

2006年12 月 1日 (金曜日)

ボルト・ナットの基本的なお話

187_87811  いまどきのクルマはトラブル原因がどこにあるのか調べるには外付けのコンピューター診断機が必須だが、修理の基本は悪い部品を交換するということには変わりない。
 部品はボルトとナットで留められているケースが大半なので、ボルト・ナットの知識を身に付けておいて損はない。通常のボルトは頭に6角部を持ち、そこにスパナやメガネレンチなどのレンチをあて脱着する。ボルトを“示す(呼ぶ、という)”ときはネジの直径で相手に伝える。たとえば一番使用頻度の高いM8ボルトというのは、ネジ径が8ミリで、ネジのピッチが1.25ミリ。6角部の2面幅(つまり使用する工具のサイズと同じ!)は12ミリ、あるいは13ミリである。
 M8についでポピュラーなのはM6ボルトで、これはネジ径が6ミリ、ピッチが1.0ミリ、頭の2面幅が10ミリ。足回りなどに多く使われているM10というのはネジ径が10ミリで、ピッチが1.25ミリ、頭の2面幅が14ミリ。M12ボルトは、ネジ径12ミリ、ピッチ1.5ミリ、頭の2面幅が17ミリ。
 頭が6角ボルトタイプのほかにも内6角ボルト、あるいはヘキサゴンボルトとも呼ばれるボルトもポピュラーだ。エアバックなど作り手側からいじられたくないところにはトルクスボルト(あるいはいじり止めのトルクスボルト)なども登場している。これらのボルトを脱着するには専用のレンチが必要となる。

2006年11 月15日 (水曜日)

クリップリムーバー

185_86001  ドアスピーカーに不具合が生じた、ドアのレギュレーター(ドアガラスを上下する機構のこと)にトラブル発生・・・そんな時ドアのトリム(内張り)を取り外し、中を点検し必要な部品を取り外す・・・といった作業のとき必要となるのが「クリップリムーバー」(内張りはがしレンチ、とも言う)だ。
 「クリップリムーバー」は、写真のように先端が薄くなっていて、ふたまた形状で、その隙間に樹脂クリップを差し込み、てこの原理でクリップを取り外したり、内張り本体を持ち上げ取り外す。もしこの工具が手持ちでない場合は、マイナスドライバーの先端をビニールテープで巻いて使用する、というのもOK。ただ。代用工具だけに使い勝手からみるとやはりクリップリムーバーにはかなわない。
 近頃のクルマには、樹脂クリップがいたるところで使われている。フロントピラー、インパネ、コンソール、サンバイザーなどなど。樹脂製のクリップやスクリューの種類はおそらく50種類をくだらないほど。一度破損してしまうと再使用できないケースがほとんどなので、愛車を自分で修理したい意欲のあるひとはクリップリムーバーを工具箱に1本入れておくことをお勧めする。
KTC、KO-KEN、スナップオンなどから発売されている。
 

2006年11 月 1日 (水曜日)

クロスレンチ

1  近頃は道路が整備されたため、タイヤがパンクして立ち往生・・・というシーンはまるで見かけなくなった。スペアタイヤは省スペースのスペースセイバータイヤに変わり、それも少数派となり、タイヤ応急キットとエアポンプを積んだクルマが増加しつつある。大半のドライバーはタイヤのトラブルなど想像すらできない!?だから、高速道路のパーキングエリアでリサーチすると乗用車の半数が空気圧不足に陥っていることになる。
 かしこいドライバーはトランクに良質のタイヤレンチを1本入れておくべきだ。タイヤを脱着するときの工具、というと車載工具のL字型をした粗末なレンチを思い浮かべる読者もいるかもしれない。L字型は、トルクを伝えづらく、相手のナットの頭をなめる危険もある。クロスレンチが使い勝手が高い。早回し時にはクルクルと回しやすく、うんとトルクをかけるときは両腕に力をかけるので、非力な女性でも大丈夫だし、過大なトルクをかけねじ山をいためる心配が少ない。
 クロスレンチにも実はよく観察するといろいろあり、写真のようなパイプタイプ「楽太郎」(古寺製作所)がお勧めだ。薄肉設計なのでナット周辺に干渉のあるアルミホイールにも使える。「クロスレンチは場所をとりトランク内での収納が厄介だ」という人には、折りたたみ式のクロスレンチ「スパーダ・タイプS」(古寺製作所 http://www.kdrweb.biz)も登場している。これは17ミリ、19ミリ、21ミリのボックス部のほかに差し込み角9.5ミリを持ちエクステンションバーの役目をする。布ケース入りのおしゃれなものだ。カーショップに行ったおりにぜひチェックしてもらいたい。
 追加情報としては・・・・ホイールナットの2面幅は、軽自動車が17ミリで乗用車は21ミリが多数派(ホンダ、スバル、スズキは19ミリ)。それと、くれぐれもホイールナットの締め付け時には手でおこなうこと。足で締めると過大トルクになり逆にトラブルの原因となることをお忘れなく。

2006年10 月15日 (日曜日)

ヘキサゴンレンチ

181_81101  ヘキサゴンボルトは、別名「内6角ボルト」とも呼ばれ、ボルトの頭部が通常の6角ボルトにくらべコンパクトにできるため、エンジンのヘッドボルトをはじめ最近はどんどんポピュラーなボルトになりつつある。
 このヘキサゴンボルトを脱着するのがヘキサゴンレンチである。先端が6角部をした黒色またはシルバーのメッキを施したタイプである。ドライバータイプ、L型タイプ、T型レンチタイプ、ソケットタイプ、ナイフタイプなどさまざまなスタイルがあり、使い勝手が微妙に異なる。一番低価格で手に入るのがナイフタイプで、一見使いやすく見えるが、ガラが大きいので周辺事情が狭いと使えないし、大きなトルクを伝えるには不利。ドライバータイプは、大きなトルクを伝えるにはやや不利。T型はトルク伝達にすぐれるが、何本も工具箱に収めるとかさばるのが欠点。広田が薦めるのはソケットタイプもしくはL型レンチタイプである。
 ヘキサゴンレンチのサイズは、3,4,5,6,7,8,10で、単位はミリである。この7つのサイズがあればたいていの作業で不足はない。
 通常のヘキサゴンレンチは、相手のボルトの頭に対し垂直に使うので、ともすれば周辺の部品が邪魔をして工具が入らないというケースがある。そんな時、先端がボール状になっているタイプが使い勝手はいい。30度ぐらいまで傾けることができるからだ。これをボールポイントタイプというのだが、あまり大きなトルクをかけると首がもげることもあるので注意を要する。

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