「死語」とは、かつては使われていたが、いまや使われなくなった言葉のことである。
クルマの技術や仕組みのなかにも、言葉の世界でいうところの「死語」に近い技術や仕組みがある。マニュアル・トランスミッションもそのひとつでだと思う。いつの間にか普通自動車免許がAT専用とそうでない(MT車の乗れる)免許の2つになり、いまやMT仕様車がごく少数派と成り果てた。ところが世の中、例外はどこにも転がっていて、クルマにもMT車が主流派である世界がある。ライトウエイトスポーツカーとして累計100万台近くを世に送り出しているロードスターである。
その新型車に乗ってみて、加速の気持ちよさから、「これは免許がいくつあっても足りないっ」という印象だけでなく、いろいろなことに気づかされた。なかでも、MT車の仕上がりに舌を巻く。不覚にも「こんなMT車、生まれてはじめて乗ったよっ」と思わず口からつぶやいてしまった。なにが凄いかというと、シフトダウン・シフトアップの動作が、ウルトラ・スムーズ。なんの苦痛を感じないどころか、その作業自体が楽しいのである。その意味で稀有のクルマ。朝ドラじゃないけど「まれ」なのである。しかも面白いことに、そのシフトフィーリングなどを担当したのが、女性エンジニアと聞いて二度たまげる。名前を石川美代子さん(写真)といい、入社9年目。クラッチペダルのストローク、シフトストローク、それにペダルのより自然な軌跡を追い求めるなど、これまでのノウハウと新たな取り組みの成果が、完成度の高い操作感に現れているらしい。石川さん、小さな声でこんな秘密を漏らしてくれた。「いまラリーのコ・ドライバーをしているのですが、新型ロードスターを手に入れジムカーナに出たいっ!」シフト操作の一番重要なモータースポーツに、目をつけるあたり、イマドキの女子力なのだろうか。
ちなみに、新型ロードスターの車両価格は、249万円台からだ。
自動車やバイク、家電、そのほかあらゆるモノづくり現場や保守点検を支える工具は、舞台裏で活躍する道具だけに、いろどりのある世界を演出することがまずない。いわば静かに愚直に粛々と活躍し続けるというのが道具なのである。
ところが、そんなおとなしい製品になんとか、“脚光を浴びさせたい”という強い思いが、日本を代表する工具メーカーに芽生えつつあるようだ。京都の中心から見ると南に位置するKTC(京都機械工具)がそれ。本社敷地内に「モノづくり技術館・匠工房(たくみこうぼう)」という遠くからでも目立つ真っ赤な建屋がこのほど完成した。上から見ると、ツールボックスの形状をしていて、屋根には取っ手まで付いている。四隅にはFRP製のリアルすぎるコーナーパッドがある。
聞けば本物の工具箱の30倍の大きさ。そのとなりの長方形の建屋には、5つの作業ブースがあり、エアツール、トルクレンチ、電動ツールの修理を展開。作業員は、リタイアしたOBのベテランが担当する。こうした道具の修理の問い合わせだけで年間7300件あり、クリーンな現場を見せることでKTCブランドの確かさを見せるという狙いがある。12年前にできた「ものづくり技術館」の付属施設としていて、小学生や中学生、大人向けに開かれた工具づくりを演出しようということらしい。
「これからは感性の時代。ますます本物を作り出したいという願いからです。本物とはこだわりと程よさをミックスしたもの。程よさとはユーザーの声だと定義づけています」と社長の宇城さん。こうした一連のKTCの動向は、ひとえに台湾製ツールや中国製ツールの更なる進出への危機意識がそうさせていると思われる。一流ブランドでも、いまや手をこまねいているだけでは、市場で埋没するおそれがあるからだ。ちなみに、築30年の金型工場だったが、長年倉庫として使われ、それを1億3000万円かけて大改装してつくり上げたという。
昨年から立て続けに5回のフィットがらみのリコールでミソをつけたホンダは、ニューモデルの発売が遅れ、ライバル会社との販売競争に遅れをとった。リコールの内容は、DCT(ツインクラッチ)と電気モーターの複雑な連携におもな不具合があった。同形式のDCTとモーターを使ったホンダ流ハイブリットを採用した新型「シャトル」は、コンパクトステーション・ワゴンというカテゴリー。かつて付いていた“シビック“という文字が消えたのは、独自の価値を織り込もうという狙い!?
「シャトル」は、「日常のなかの非日常」を楽しむユーザー向けとしている。その裏づけは、「居住空間とラゲッジルームの両立」ときわめて現実的な性能を掲げる。矛盾を感じさせるのは、今日的とも言える!? 遮音樹脂層を挟んだフロントガラスなどで、高速走行時での静粛性を高めたという。全高1545ミリで、来年デビュー予定の「フリード」よりも100~150ミリ低い設定。ハイブリッドで、リッター34km、直噴ガソリンタイプでリッター21.8kmというから燃費のうえでは十分ライバルと勝負できる。
ハイブリッドバージョンは、直噴エンジンタイプより約40万円もお高いので、年間5000キロ走行のオーナーだと16年以上乗らないと元がとれない計算。でも、ハイブリッドを選択するのは、“なにも経済性だけではなく、環境にやさしいと考え選択する”ユーザーも多く、このクルマも9割がたがハイブリッド車を選択するとメーカー側では見ている。このことも実に今日的!?
価格は、ハイブリッドの一番安いタイプ(FFタイプ)で199万円である。一番高いので、4WDのハイブリッドで254万2000円もする。
ここ数ヶ月筆者は、15年ぶりに自動車整備士についての本を書くため整備士にインタビューしたり、その周辺を取材している。
さほど変わらないものと大きく変わったものがある。
変わらないものは整備士そのものの数はあまり変化がないようだが、若者のクルマ離れが深刻で、自動車専門学校に入学する生徒が少なくなり、現場の整備工場(カーディーラーも含め)募集をかけても新人が集まらない。そこで、地域を越えて広く人材募集したり、工業高校だけでなく、普通高校出身者への働きかけをおこなうなど、予定定員を確保するのに苦心しているようだ。しかも、もともとクルマ好きでない人材が、新しいことを学び一人前の整備士になる確率はあたり高くない。
イマドキのクルマはハイブリッドカーに限らず、各部に電子制御が組み込まれ、いわば“走るパソコン”のようなもの。基本的な電気の知識はもとより、配線図を読み込み、現実のクルマの電気トラブルを解決する能力がより求められる。これを満足におこなえる人材は、私の見るところ10%ほど。これを高めるため自動車メーカーは大改革をおこなう必要に迫られている。
一方、電動化で、パワステやウォーターポンプ、エアコンのコンプレッサーを駆動するベルト類が消え、回生ブレーキの導入でブレーキパッドの減りが激減。電子製品の信頼耐久性が高まり故障率が減る傾向にあるため、このままでは自動車整備士の仕事がなくなる、と指摘する向きもあるほど。車検や点検がある限り整備士がなくなることは考えにくいが、つらつら考えると、これから四半世紀後の2040年には半分以下になると考えても少しもおかしくない。最近のクルマは「白物家電」といわれるが、家電の世界には専従の修理する人はいない。クルマの近い将来そうなる!?
羽田空港・第2旅客ターミナルの屋上にある展望デッキは、真夏を思わせる日の光が降り注いでいた。異様な熱気は、晴天のせいばかりではなかった。いまや遅し! とカメラを構える数百名の報道陣の熱気があったからだ。4月22日午後2時半、仙台空港発の小さなジェット機は羽田空港に降り立ち、歓声が上がった。赤と白で塗装されたジェット機は、回りの大型ジェット旅客機に比べ圧倒的な小ささではあるが、本田宗一郎の小学生時代の飛行機への憧れで誕生したことを知るひとには、込み上げるものがある。
ホンダは、物語をつくるのが飛びぬけて上手な自動車メーカーだ。
ジェットエンジンばかりか、機体までホンダ独自にデザインして作り上げたもの。通常アルミベースでつくるのが常識だが、カーボンファイバー・プラスチック(炭素繊維樹脂)で胴体を作り上げ、強度と軽量化を両立。胴体部にエンジンを取り付けるのが常識のところ、主翼の上部にジェットエンジンを付けることで、居住空間を拡大し、振動・騒音を低減。どこか新幹線の7000系と共通したフロンノーズには、藤野道格(ふじの・みちまさ)社長のインスピレーションが埋まっているという。旅の途中の免税店で見かけたサルバトーレ・フェラガモのハイヒールの形状が大きなヒントになったというのだ。
展望デッキでたまたま出会った中年の航空マニアから小さなエピソードを得た。IHIの田無工場でジェットファンを作っていたエンジニア時代、よく宗一郎が工場見学に訪れたというのだ。「うちも、そのうち飛行機を作るんだよ・・」そんな宗一郎のコトバがいまも耳に残っているという。調べると田無工場というのは、戦前中島飛行機の下請けの豊和産業があったところ。戦闘機などのキャブレターや高圧ポンプを作り、戦後の昭和32年から平成19年までIHIのジェットエンジン部品工場だった。
ホンダによると、ホンダジェット機はアメリカ・ノースカロライナ州の工場で年間100機程度つくられ、価格は1機5億円以上するという。
1台約200万円として・・・10台でフェラーリ1台分。つまり、イタリアのピュアスポーツカー・フェラーリの1/10の値段で、ミドシップスポーツカーが手に入る。
“200万円の軽自動車”と考えるといささか高い感じだが、フェラーリと同じミドシップエンジンスポーツカーで、車庫も小さくていいし、維持費も安い、しかも燃費もフェラーリよりはるかにいい(なにしろレギュラー仕様!)。こうしたクルマは、非日常的空間で評価し楽しむクルマなので、「こちらがよくて、あちらはあまり・・・」といった下世話な理屈はもともとなじまない。素直に、乗る喜び、走る喜び、所有する喜びを感じればいいだけ。
実は、このクルマに関わって一番ハッピーだったのは、開発者たちに違いない。資料をあれこれ弄繰り回し、眺めると、そんな思いがしてくる。ミドシップレイアウトというミニサイズのクルマに成立させる。スポーツドライビングと、快適性、21世紀にふさわしいスポーツカーなど実用車とは異なるがゆえの開発の苦労がちりばめられている。
たとえば、ミドシップエンジン車ゆえのエンジンの冷却性。ボディ床下からの空気の導入をしているだけでなく、ボディサイドからの冷却風の導入をおこなっている。コトバでは簡単だが、何度もトライ&エラーをしているようだ。オイルパンの形状にも苦心している。スポーツカーなので、すぐれた旋回性能を発揮するのだが、それによりエンジンオイルの片寄りによる、油幕切れが心配。そこで、Nシリーズ(エンジンはNボックスなどと基本構造同じ)とは異なり、中央部分を深くしたオイルパン形状に変更し、大きな横Gがかかっても油圧を確保できたという。
ボディ構造も衝突安全性、スポーツカーとしての剛性、軽量化などの要素を満足させるべく、苦心したという。直線と滑らかな曲線で構成した独自のボディ骨格で、かつてのビートやホンダS2000を上回るねじり剛性値をたたき出している。ちなみに車両重量は830~850kgに収まり、燃費は6速MTが21.2km/l、CVTが24.2km/l(いずれもJC08モード)。
アメリカのセグウエイ(SEGWAY)で先鞭がつけられた電動2輪のパーソナル・モビリティは、20世紀の発明である自動車からは軸足を大きくずらした乗り物。高齢化社会を見通した新しい乗り物として、注目を集めている。このチャレンジングな一人乗り電動ビークルは、トヨタやホンダもここ5~7年のあいだに果敢に提案していることは記憶に新しい。
このほど、既存の自動車メーカーではなく、大学と自動車部品サプライヤーがタッグを組んで、より挑戦的なパーソナル・モビリティ「ILY-A(アイリーエー)」を発表した。大学とは千葉工業大学であり、企業とはATなどの自動車部品を生産するアイシン精機である。
注目すべきは、人ごみの中でも安全に走行できるビークルモード、アクティブに身体を動かすキックボードモード、台車やベビィカーのような役割をするカートモード、それに文字通りキャリングバックのように、ズルズル路面を引っ張り移動するキャリーモードと1台でシチュエーションにあわせて、4つの使い方ができる。まるでハリウッド映画のトランスファーマーのように1分ぐらいでカタチを変えられる。14インチの駆動輪の間にリチウムイオン電池とモーターを収め、いち充電で丸一日使え、しかも、走行中突然ひとが飛び出した際の自動ブレーキ付き。現在30kg以上とやや重いが、5年以内に商品化するときは、10kg台に収められると胸を張っていた。
間近に見た感じでは、アイシン精機が関わっているだけに完成度は高いようだ。だが、そもそも、ナンバーなしなので、公道を走れず、速度もせいぜい時速10キロで走る乗り物を必要とする社会が来るのか? 先輩格のセグウエイは高価ということもあり、販売は伸びていない。価格がセグウエイの半値以下のたとえば30万円とか40万円ぐらいなら、飛行場とかテーマパーク、倉庫、イベント会場などで活躍できそう。でも、公共交通機関のない地方のシニアの足としては、既存の自動車との併走は危険が大きすぎて難しい。となると、それ以上の使い道はいまのところ考えづらい。
チャレンジングなクルマづくりで目が離せないマツダ。その最新モデルCX-3を試乗した。
CX-3は、スカイアクティブ技術とデザインの「魂動(こどう:ソウル・オブ・モーション)」というデザインテーマの流れを汲む、マツダの新世代商品の第5弾。「デミオ同様のホイールベース2570ミリでニューモデルを作るべし!」この一言を唯一のシバリとして経営陣から指示され、現場のエンジニアが2003年から企画から始動し、このほど商品化したクルマである。インタビューした開発陣からは「どこにもない、次世代のスタンダードのクルマを目指しました!」と胸を張るが、ユーザー目線から見ればクロスオーバーSUVのカテゴリー。若いカップル、もしくは小学生あたりの子供がいる若い家族向けというのがユーザーターゲット。
少し驚くのは、エンジンが排気量1500ccのディーゼルターボだけというだけでなく、230万~300万円とかなり強気の価格設定。そのぶん内装などステッチを多用するなど創り込み、クオリティは低かろうはずはなく、好感が持てる。デミオより車重が500kg前後も重いにもかかわらず、中低速トルクが太いエンジン特性で、実に運転が楽しい。エクステリアデザインも、欧州車を思わせるいい雰囲気で、クルマを持つ喜びを味わわせてくれそう。ディーラーの試乗会では、かなり高い人気を得る予感。
ところが美点が多いクルマにも、欠点がないわけではない。リアシートに座ると閉塞感が強いのだ。外観重視のアオリで、ベルトラインが高い。そのため、リアの左右のガラス面積が狭く、なんだか穴蔵にいる感じ。1時間以上の後席に座らされたら、気分が悪くなると見た。リアシートの左右の幅もさほど広くないので、リアの大人3名乗車は苦しい。ただ、リアシートを少し高めることとウレタンを厚くしてあり、乗り心地と前方の見晴らし具合は悪くなかった。もうひとつの盲点は上級モデルには、このクラスとしては掟破りの18インチタイヤ(扁平率50%)を履かせ、バネ下重量が重くなり、せっかくの操縦安定性を阻害している。走りで選ぶなら、16インチ車となる。
夢のまた夢と思われてきた水素自動車(FCV)が、昨年発売するや、誰の目にも「CO2フリーの水素社会」のアウトラインがボンヤリながらも見えてきた!?
ただ、大きな課題は水素をクルマに充填する水素ステーションだ。いまのところ指折り数えるほどしか存在しないが、今年度中に東京、大阪、名古屋、福岡などに100個所つくるという。中心的企業は、現在JX日鉱日石エネルギーと岩谷産業の2社だが、通商産業省などがバックアップ。商用水素ステーションの第1号として注目を集める神奈川県海老名市にある「Dr.Drive海老名中央店・水素ステーション」を取材した。水素ステーションだけでなく、従来のガソリンスタンド一体型のSS。すでに、トヨタのFCVミライがスタンドというか充填設備(ディスペンサーという)に横付け、水素を充填していた。満タンまでわずか3分間ほど。水素の値段はいくらぐらいなのか? キロ当たり1000円だということは昨年末に決定している。
素人からみると、「ただ、水素ガスをFCVのタンクに入れるだけ」と単純に考えるところ。ところが、バックヤードというか、充填口のディスペンサーから20メートルほど離れたところにある建屋に足を踏み入れたところ、その疑問の一部が氷解。ひとことで言えば1億円近い凄い設備が並んでいたのだ。まず案内された建屋には、細長い鉄製容器の水素ボンベ30本をたばねた集合容器が2つ縦に並び、その奥には、ガス漏洩検知器、火炎検知器などの安全を担保する装置や計器類が並ぶ。その建屋の左側には、「水素圧縮機」があり、コンプレッサーで約4倍の82MPaに昇圧。昇圧された水素を一時的に貯蔵しておくカーボンファイバー製の複合タンクが12本並ぶ「蓄圧器」。そこからパイプで地下を通り、ディスペンサーへと導かれる。ディスペンサー内で、90MPaまで高められ、水素自動車のカーボンファイバーの複合容器に充填される、という流れだ。実は、付帯設備はこれだけではすまない。熱くなった水素ガスを冷却するための設備もある。通常のガソリンスタンドの建設費が1億円。その5倍の5億円近くかかる秘密はこうした背景だった。
前号で、700万円を超えるゴージャスな高級サルーン・アルファード/ヴェルファイアを取り上げたので、今回は昨年暮れに発売されたダイハツ/ウェイクと,その営業マンを遡上(そじょう)にのせよう。
このクルマ、2013年11月の東京モーターショーで参考出品された「DECA DECA(デカデカ)」をベースに市販化したもので、名称自体が、英語の「夢から目を覚ます」というよりも、「上にいく」をもぢったのではないかと思う。このクルマの最大のウリは、全高1835ミリからできた室内高1455ミリ。タントの全高は1750ミリなので、ウェイクのほうが85ミリも高く、室内高も100ミリ高い。ホイールベースは実はタントと同じ2455ミリ。プラットフォームが共通のようだ。
TVコマーシャルで謳う通り、軽自動車ワンボックスのなかでは、コンペティターを蹴散らす圧倒的な収納能力は、認めるとして、やはりクルマは家族同様10年~15年と長く付き合うものなので、ぱっと見た感じのインスピレーションである。遠くからみた感じ、近くでみた感じ。先日、このあたりを感じるために、近くのダイハツのディーラーを訪ねてみた。そこは街道沿いにあるトヨタや日産のディーラーと違い、街の外れで、しかもこじんまりしたお店。セールスマンが2~3名で、ツナギを着た女性の整備士さんが駆け寄り対応するという、言い換えればファミリームード満載。セールスマンは、ひと目で客を識別できるらしく、当方を一瞥、「この人は冷やかし」だと分かったらしく、ハナからやる気なし。通常なら「ぜひご試乗を!」と誘うところ、こちらの質問を他人事のように答えるだけ。企業ダイハツを一身に背負った迫力はまるでなし。それゆえか、肝心のクルマへの興味も薄れるというところ。遠めでみても、近めでみても、欲しいクルマではなかったことは確か。なかでもエクステリアの加飾が見苦しく、軽自動車なのに車重が1トン前後あるのもユウウツ。ちなみに価格はターボ仕様で限りなく200万円に近く、燃費はJC08モードで23.8km/l。
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