アメリカスタイルの巨大スーパーマーケットのCOSTCO(英語読みはなぜかコスコ!)を散歩すると、ときたま国籍不明の“バカ安工具関連GOODS“とでも名付けたくなる製品にめぐり合い、つい財布の紐がゆるむ。
TOOLMASTER(「工具はお任せ」というほどの意味)という名前の部品収納箱である。英語とフランス語の表記なのでたぶん出処はカナダと推理する。
横42センチ、縦29センチ、奥行き5センチほどのハンドル付きの樹脂製パーツケースである。透明のフタは取っ手の両端にあるクリップを上に持ち上げると上に開く。内部はパーテンションで区切られている。取っ手の両端を入れると全部で12個のコンパートメント。中央にやや大き目の空間があるが、樹脂製仕切りを取り外せば、そのぶんコンパートメントの数は少なくなるが、長物も収納できる。
この製品、部品収納箱としては比較的大きめなのと、手にやさしい形状のハンドルが付いていて、フタが透明で一目でわかるのはとてもいい。出張用でも使えるし、倉庫内での部品ストックケースとしても活躍できる。何もいれなくともやや重く(2kg以内だが)、多少の衝撃にも壊れそうもなく、安心感もある。
でも、開け閉めが、ワンタッチとはいかない点が、いささか不満。物理的には一ヶ所で開け閉めできる構造にするのは難しいが、たとえば、半分がひとつのクリックで開け閉めできるというのは無理だろうか? いずれにしろ、こうした使う側に自由度がありすぎる道具(この場合は箱だが)は、おのれの“頭の整理度”が試される気がする。急いでいるときは、モノが挟まりフタが閉まらないとか・・そんな不快な経験が蘇る製品だといえなくもない。ちなみに価格は、2個で、2398円と、かなりのバカ安だけに、逆にバカにされている気もしないでもない!?