増加しつつあるヘキサゴンボルトを脱着する工具として、L型のヘキサゴンレンチは、いまや必需品。
ところが、L型ヘキサゴンレンチには、形状的にぬぐいがたいウイークポイントがある。文字通りL型に曲げているため、狭いところにあるボルトに対応できない点だ。短軸を思い切って短くした製品もあるが、たとえばサイズ5ミリでいえばせいぜい12ミリ、13ミリどまり。作業によっては、より低頭タイプが求められている。
新潟の工具メーカーANEX(兼古製作所)はこのあたりの需要を見定めたような製品を登場させている。「スリムオフセット6角レンチ」である。この背品の面白みというか凄みは、板金の柄に6角のビットを取り付けた2ピースタイプ(2つの構成部品!)という点だ。“単能タイプの板レンチ”といえなくはない。板金製の柄は、幅広くできるので、押し付けるチカラが得られるデザインだ。しかも板金を黒ペイントにして、白文字を浮かび上がらせた悪くないデザイン。
サイズは、2.5ミリ、3、ミリ、4ミリ、5ミリの4種類。近くのホームセンターでの購入価格は、548円(サイズ5ミリ:品番6103)とリーズナブルだった。全長110ミリ、重量27グラム(サイズ5ミリ)。4本のセットで、1700円前後で手に入るようだ。