新潟にあるASAHI(旭金属工業:http://www.asahi-tool.co.jp/)が、REVO WAVE(レボウエイブ)という画期的デザイン・コンセプトをハンドツールにはじめて導入したのは、スパナやコンビネーションレンチだけだった。その後、1/2インチのラチェットハンドルにも広げたが使用頻度の高い3/8の登場が待たれた。このほど、ようやく待望の3/8インチラチェットハンドルが世に出たので、さっそく紹介したい。
逸る気持ちをおさえ、手に持つ。1/2のときに特徴だったヘッドとハンドル部のエグレが一段と強調され、じつにグラマラスなプロフィール。これにまず度肝を抜く。「1/2インチのときには開発陣がイメージしたのとはシャープさが欠けたので、こちらは鍛造後にもう一度切削加工をほどこしてシャープさを出しました」(担当者)という。ハンドルエンド部には、黒色の樹脂を配し、ワンポイントとしている。鏡面加工もいっさい手を抜いておらずジャパニーズツールここにあり、の印象だ。新しいASAHIの顔になりそうだ。
全長180ミリ、重量269グラム、ヘッドの幅31.4ミリ、ヘッドの高さ25.5ミリなどのスペックは私の手持ちの3/8インチラチェットハンドルとくらべるとごく標準的。ただ、ギア数が72は小判型としては見上げた部類にはいる。気になったのはエクステンションバーを付けたときのジョイント部のガタ。プッシュボタン式の弱点ではあるが、寸法精度を高めることで詰められないものか? 品番はVRL3180だ。