個人的カーライフに踏み込んだ話で恐縮ですが・・・・
ファンカーゴ1300からシエンタ・ハイブリッド(1500㏄)に乗り換えて、ほぼ9か月。だいたいこのクルマの魅力とダメなところがほぼ見え始めたのでリポートしたい。
まず、ダメなところは大抵の人が指摘するように、ハンドリングが面白くもなんともない。前回のスバル車などに比べると、ダイレクト感がなく操る楽しみ・喜びを味わえない。「う~ん、日本の平均的なユーザーは多分、こんなハンドリングが好みなのかもしれない…」と忖度してしまう。このクルマは6人乗りで、セカンドシートが2人掛けなのだが、センター寄りのポケット大小2つ計4個が要領を得ない。スマホを置いておくのか? はたまた? 使い方が見えない。カタログにはバナナが置いてあり、どこかユーモラスというか不気味で意味不明。
NV(騒音振動)に関しては、数か月前に話した通り、EV状態からエンジンがかかると急にガサツな音が侵入してくる。切り替わるポイントの静粛性は、まだまだ改良の余地ありだ。おおむね静かだということは意外な音に気付かされるもの。助手席に人が乗っていないときにシートベルトが時折動きパタッと音がするのである。開発者泣かせの思わぬ騒音だ。
いいところは、先ほどと矛盾するが、それでもコンパクトカーにしては、おしなべて静粛性が高い(だから些細な音が気になる!?)。
それと燃費がファンカーゴのリッター10~11㎞/lから16~18㎞/lになった点。満タンでの走行キロ数が350㎞から550㎞に大きく伸びたので、ガソリンスタンドに行く回数が月3回だったのが2回ほどになった。これは、ユーザーには予想外の福音で、お金だけでなく時間の節約。でも、これってガソリンスタンドの経営を圧迫していることにつながっていると思うと複雑だ。
“HVは経済的だ”という評判に水を差す事実も見えてきた。ハイブリッドバッテリーは10~15年、走行でいうと15万キロ当たりで寿命だといわれることである。HVバッテリーの交換費用約16万円(部品代約13万円+工賃約3万円)なので、リッター130円のガソリンなら、約1230リッター。10㎞/lとして約1万2300キロ分である。という計算をするとハイブリッドカーというのは、言い方に悪意があるが≪あとで利益を吐き出すクルマ≫あるいは≪行きはよいよい帰りは恐いクルマ≫なのかもしれない。でも、CO2の減少は間違いない!?