ハイブリッドカーは、オルタネーターやパワステポンプが付かない、つまり電動パワステになるなどで従来当たり前についていたVリブドベルトが消えている。
でもでも、まだまだ新車全体では従来型エンジンは半数以上である。
これをふまえると、Vリブドベルトは無視できない自動車消耗部品の一つであることには変わりがない。
そのVリブドベルトは、いつの間にか進化していることを先日お台場で開かれた「アフターオートマーケットショー」で再認識させられた。
従来のCR(クロロプレン)ゴムからEPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)にシフトしたというのだ。そこで何が違うのか? というと「従来型ベルトはリブ面、つまり山側のひび割れ具合で交換時期を判断していたのが、EPDMの場合ひび割れが起きづらいので、山の側面の摩耗で見るんですよ」(三ツ星ベルトの担当者)という。交換の目安は5万~10万キロと考えられたが「いや、うちでは使い方にもよりますが3万5000キロとしているんです。摩耗で谷が深くなり、最悪リブがバラバラに脱落します」と脅かされてしまった。
ベルトメーカーにとっては早め早めに交換してほしいところだが、実際のところ、車検(2年)ごとに摩耗具合を手で触り確認すればらくに5万キロ以上、うまくいけば10万キロは大丈夫である。
写真は、最新のテンショナーが付かない「ストレッチベルト」で、これを取り付けるには専用の冶具(写真左側下部)が必要というお話だ。やってみると意外と簡単に装着できた。