「こういうのを作られると、有名ブランドのドライバーメーカーはひどく危機を抱くだろうな・・・」
たまに足を踏み入れる横浜のみなとみらいにあるホームセンターで見つけたドライバーを手に取った時、思わず余計な心配をしてしまった。
新潟県三条市にある(株)高儀のGISUKEブランドのプラス2番ドライバーだ。軸はクロームバナジウム鋼で、軸の根元には2面幅10ミリの6角部(ボルスター)を持ち、メガネやスパナをドッキングさせ、強いトルクをかけられる。
グリップが、今流の実に手になじみやすい樹脂製だ。やや硬い赤い樹脂と手にぴたりと吸い付く感じの黒い色の樹脂のハイブリッド構造だ。4画断面なので、作業台から転げ落ちる心配はない。悪くないグリップデザインだ。
しかも、日本人好みといわれる貫通タイプである。グリップエンドにハンマーで叩く丸い金属部が付いている。そのため、非貫通タイプに比べ重くはなるが、実測123グラム。長い間このドライバーを持って作業するなら別だが、通常の作業なら特段疲れるほどの重量ではない。価格は、348円とリーズナブルだった。日本のモノづくり技術を用いて、人件費の安い中国で作ったものだ。