先日、夜間に友人宅の壁際にクルマを停めようとして、リアの左側にこすり傷をつけてしまった。
よくあること。ありきたりの出来事だ。この瞬間にもおそらく…‥何ら根拠がないのだが、100件以上同じ失敗をしている人がいるに違いない!?
でも、自分がやらかしたとなると少しショックだ。
次の日、こころを立て直して修理に取り掛かった。さいわい、凹みがなかったので、何とかコンパウンドとタッチアップペイントで、ある程度の修復ができる。そう考えたら少しこころに明るさがさした。
よく観察すると、こすった相手はモルタルなので、より硬いクルマのパネルが勝って、壁の塗装を持ち込んでいる(こすりつけている!)。そこで、シンナーで付着した壁の塗装を落とす。これだけでかなり擦り傷の面積が激減。さらにコンパウンドを使い、表面の塗膜をそぐことで、こすり傷面積を減らした。ここまでわずか7~8分。だいたい目立たなくなった。でもよく見ると、塗膜が削れ、黒色のアンダーコート(錆止め)がわずかに見えるところが、黒点のように3つほどあった。
そこで、タッチアップペイントの出番だ。
タッチアップペイントのカラー番号は、エンジンルームか助手席側センターピラーのプレートに書いてある。これを頼りにカーショップに出かけ、手に入れた。850円ほどだった。使う前によく振って…‥しかるのちに“付属の刷毛”で……というのは間違い! これだとはみ出して塗布するので、かえって傷口を大きくする。そこで、爪楊枝の出番だ。爪楊枝の先端に塗料を付け、まるでドットを打つように少しずつキズ部分に塗料を付けていくのだ。せっかちな人はイライラしそうだが、心を落ち着かせて、地道にこの作業をおこなうと、意外といい感じに仕上がる。といっても、プロが見れば、色も微妙に違い(元のカラーが太陽光などで劣化しているので!)、お金を取る仕事ではない、ともいえる。
でも、5メートル離れてみれば、ほぼ元通りに見える! 強がりに聞こえるかもしれないが、アマチュアの仕事も悪くはないと思う。