欧州と中国などでは、いまや化石燃料エンジン車はつくらない、これからは電気自動車だ!
そんな声が世界中を駆け巡るなか、先日、マツダのCEOなどの記者会見は「いやいや、うちは電動化も進めますが、エンジン付き車両の開発を進めます」として「現在の第2世代のディーゼルエンジンの性能を高める研究をして2010年以降には発表します!」という。
しかも、マツダが長く研究し、何度も失敗と成功を繰り返してきたピュアなロータリーエンジン(RE)車も「時期は明確にできませんが、鋭意努力しています!」という。こうしてみると、やはり自動車メーカーは、いつの時代でも“夢”をカタチにするビジネス、モノづくり企業ではないかと思う。エンジンが大好きな社員にもきちんと応えてあげる必要もあるわけだ。
面白いのは、「2020年までに、小型ロータリーエンジンを載せたレンジエクステンダーの電気自動車(EV)を発売する」という。これは、数年ほど前、横浜研究所で、ほんの少し試作車に試乗させてもらった(車両はデミオ)で、コンパクトな1ローターのREを後部に載せ、電気がなくなった時点で、このREが稼働して電気をつくり、電気で車輪を回転させる。
ちなみに、マツダは2030年には、95%がハイブリッド車あるいはEVが占め、残り5%がREを含めた化石エンジン車を売るという。