「工具」という製品は、それだけ見ると“謎の物体”に見えるときがある。
ソケットツールの老舗メーカーKO-KENの「ダブルジョイント」も、遠くから見ると「光り輝く芋虫!」に見えなくはない。
製品名の「ダブルジョイント」もなんだか真新しい。でも、よくみると、わかる! ソケットツールはそもそも単独では使うことはなく、つなぎ合わせて初めて他の工具にはないパフォーマンスを発揮する。ラチェットハンドルなど、まさにそれだ。≪奥まったところにあるボルト、それも少しまっすぐに見えるところではなく、横にずれているボルトやナット≫を脱着するとき、便利なのがユニバーサルジョイントだ。エクステンションバーとソケットのあいだに付けて使う。
ところが、普通のユニバーサルジョイントだと、曲がり具合が不足して目的にボルトの頭に行きつかないときがある。曲がり角度がだいたい25度しかないからだ。
そこで、ユニバーサルジョイントを2個付け(関節が2つ!)、曲がり具合をより深くすることで、ようやくアクセスできた! そんなシチュエーションもある。そこで、いっそのことダブルのユニバーサルジョイントがあってもいい! そんなコンセプトで製品化したというのが、「ダブルジョイント」。写真は差し込み角1/4(価格4100円)と3/8インチ(価格4580円)だが、1/2インチも登場しているようだ。カタログデータだと、通常の25度→50度になる。値段がそれなりだけあり、6面体のボールジョイントの関節はスムーズに動いてくれる。