6角の対辺が1/4インチ(6.35㎜)のビットは、ドライバーの世界やソケットツールの世界など、いわゆるハンドツールの領域で、いつの間にかずいぶんポピュラーになった。
つまり、身の回りのクルマやバイク、自転車を自分でいじろうという人なら、たいていは6角ビットの1セットか2セットはツールボックスに入っているといえる。ビットのすごいところは、プラス、マイナス、ヘキサゴン、トルクス、いじり止めトルクスなどバリエーション広い先端工具を、低コストでラインアップできることだ。
今回ホームセンタで見つけてきたSK11の「T型ビットハンドルSTBW635」はまさに、こうした工具の新しいトレンドをとらえた新顔だ。
手にしっとり馴染む、やや大ぶり感のあるオレンジ色の樹脂グリップのTレンチ。Tレンチを愛用している人には釈迦に説法だが、実にトルクが大きく伝えられ、気持ちよく使える。
短軸側の一端にビットが取り付けられる穴を設け、長軸側には落下防止用のスリーブタイプで奢った構造。着脱はスリーブを手前に引くことでおこなう。ビットの長さは最短の25㎜タイプ以上なら使えるのもいい。ビットの脱着作業のフィーリングも実にスムーズである。ただ、油が着いた手ではもどかしくなるね。
台湾製だが、質感も悪くない。全長190㎜、最大幅112㎜、重量127g。購入価格1274円。藤原産業(株)扱いだ。