このほど渋谷駅から徒歩で5分のところにボッシュのカフェがお披露目した。
ボッシュといえば、ディーゼルエンジンの噴射ポンプや点火装置、はたまたABS(アンチロック・ブレーキシステム)など自動車の歴史のマイルストーンを構成する部品を生み出したメガサプライヤー(巨大自動車部品メーカー!)。実は、自動車部品だけでなく家電や産業機器テクノロジー部門での活躍もあり、世界での従業員数は36万人を数える巨大企業。
簡単に言えば日立製作所やデンソーが喫茶店を始めたようなもの!?
なぜモノづくりメーカーがカフェをはじめたのか?
ボッシュの日本進出は、すでに1世紀近いのだが、日本で家電を展開していないということもあり、いまひとつ知名度が高くない。「実はドイツ生まれのボッシュは、自動車の性能や安全性だけでなく、人々の暮らしをより豊かにするうえで頑張ってきている企業」ということを遅まきながらアピールしたい! ということらしい。
お店の名前は「カフェ1886 at Bosch」。1886というのは、創業者のロバートボッシュさん(1861年~1942年)が、25歳のときにシュトゥットガルトに創業したことを示している。木を多用したなごみのインテリア、銀座のトリバコーヒーがブレンドした独自のコーヒー、こだわりのサンドイッチなど、ここでしか味わえないメニューが並ぶ。初期型のディーゼルエンジン用列型噴射ポンプ、点火装置のマグネトーなどを愛でながら上級のファーストフードを味わうのも悪くないと思った。