年に一度東京ビッグサイトでおこなわれる「エコプロダクツ」は、今年で17回目。主催者に聞くと、入場者数が減り気味で,わずか17万人ほど。ひとつには、エコという言葉が当たり前になり,人々の頭の中でスルーしているからだという分析もできる。
ということはわれわれ庶民、一人一人がもっとエコ意識を持つことが大切。
エコの製品を追い求めるのもひとつなのだ。というわけで、今回はフォークリフトに注目した。
フォークリフトの動力は、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、液化天然ガス・エンジン、それにバッテリーなど多岐にわたる。でも環境問題で、いまやバッテリー・フォークリフトが主流派になりつつあるという。ところが、バッテリーは充電時間が8時間も必要だ。ちなみに、その世界市場は年間約100万台、日本だけでも7万8000台に過ぎないという。トヨタブランドのフォークリフトはうち約2割。
そこで、理想のパワーソースはやはり燃料電池であるFCフォークリフト。
豊田自動織機では、2.5トンタイプのフォークリフトを展示。『ミライ』などFCクルマは、70MPa(メガパスカル)の高圧で水素をクルマに注入するのだが、フォークリフトはその半分の35MPaで大丈夫なので、水素ステーションも約半分(それでも2億5000億円)で済むという。発売は2016年の秋ごろだというが、当初は公共の市場などでの活躍になる。広くいきわたるには人々のエコ意識にかかっているようだ。