先日、近所のホームセンターを物色していたところ、思わぬ工具を見つけ出した。
KTCの木柄ドライバー 貫通タイプである。KTCには白いグリップの木柄があるのは、むかしから知っていたが、黒塗り(正確には茶色塗り)の木柄ドライバーは握るのが初めてかもしれない。迂闊さに気づいた反省と比較的安い(857円プラス税)こともあり、買ってしまった。
自宅にもどり、しげしげ眺めたり、触ると、悪くないのである。「天然木のやさしさに機能を加えたカタチ」とキャッチコピーにあるが、深くうなずいてしまうのである。握ってみて「オッ!」と小さく声をあげたのは、グリップエンド部の段差である。この段差に小指がうまい具合に収まり、エルゴノミック・デザインには負けるものの、悪くないグリップフィールなのである。にじみ出るような素朴さに好感がもてるのである。
ただし、洗剤をつけて握ると、まるでグリップ感がなく、スルスルするは、表面にニスが塗ってあるので致し方がないところか。先端はブラックポイントでマグネット付き。
一言でいえば、このドライバー、昭和の香りがするわりにはなかなか機能的に合格点が与えられるのである。ちなみに重量はプラス2番で120グラムと貫通タイプとしては、比較的軽い部類といえる。プラス2番にはこの全長230ミリタイプ(軸長100ミリ)のほかに全長280ミリタイプ(軸長150ミリ)もあり、価格は約1.5倍だ。