M4とかM5といった小ネジを締め込んだり緩めたりする場合、たまに頭を抱え込むとトラブルに陥ることがある。頭部の溝がグチャグチャになりニッチもサッチもいかなくなることだ。
頭部が少しでも出っ張っている「ナベネジ」などなら、例のネジザウルスを使いなんとか回せるが、皿ネジ(ゼロ戦などで使われた頭部が沈み込んだ“沈頭鋲”のひとつである!)などになると、お手上げだ。ドリルで揉(も)んで・・・逆タップネジをねじ込み・・・という手法、あるいはドリルでメスネジを傷めない程度に、ぐいぐい食い込ませネジ自体を取り除く・・・。いずれの方法も、テクニカル、というかワザが要求される。
もっとスマートに解決できないか?
この課題にこたえようとするのが、今回取り上げるANEXの「ネジとりインパクト」である。
頭部が舐めてしまったネジ(M3~M6)のナベネジや皿ネジに対し「ネジとりビット」をあて、うえからハンマーで何度も叩き、食い込み溝をつくる。この“食い込み溝をつくる”作業が意外と難しいが、何度も失敗するうちにコツが飲み込めるはず。溝ができさえすれば、小型のインパクトドライバーに「ネジとりビット」をジョイントし、ハンマーで叩き、緩めることができる。ANEXに言わせると「刃先形状に進化のあとがある」という。バイクのシートまわりに使われているヘキサゴンボルトのM5ボルトでも使えそうだ。http://www.anextool.co.jp/