トンマな観察力にときどき、自己嫌悪というか、自分がいやになることがある。
2週間ほどまえから、18万キロ以上走行した愛車の右側リアドアの閉まり具合が悪くなり、なんだか落ち着かない気分だった。
いくらつよいチカラで閉めても、ドア本体が少し浮くのである。チラッと観たところでは、とくに不具合はないようだし、さらに1週間ほどそのままにしていたのだが・・・・昨日やはり気になり隅々まで観察したところ、ようやく不具合原因を見出せた。
なんのことはない、「ドアロック・ストライカ」と呼ばれるボディ側のフックを持つ金具を止めているネジ2本のうち1本が緩んでいたのである。日頃、街中を走る出前のスーパーカブが、チェーンの緩みをそのままにチェーンケースにぶち当たり、音を立てているのをみて「メンテ不足だな~っ! レンチひとつですぐ直せるのに・・・」と蔑みの眼差しを向ける割には・・・自分のこととなると、なんとも体たらく!
イマドキのクルマのドアロック・ストライカは、トルクスボルトが使われている。さっそく、手持ちの工具を使い「増し締め作業」を完了、無事終了。作業時間はわずか30秒。
念のため、知恵袋の一級整備士Kさんに聞いたところ、「ああ、よくありますよ。走行10万キロ以上走ったオーナーさんが、ドアが上手く閉まらなくなったって、やってきますよ」とのことだった。長く乗ったクルマには、ごくありふれたトラブルのようだ。普通のユーザーは工具を持っていないので、整備工場やディーラーに駆け込むということだ。