ハイブリッド車は、燃費がよくて財布にやさしい“いいこと尽くめ”のクルマだと思っていたら、いきなり暗がりでパンチを食らうほどのショックを受けた(少し大げさだが)。ヒーターがほとんど効かないのだ。外気温が5℃以下になると、いくら車内とはいえブルブル! 昔のクルマなら、しばらく走ると徐々にモヤ~ッとヒーターが効き、車内の居心地がよくなる・・・そんな空調感覚はいまや昔物語となった。
筆者のシエンタは、あらかじめメーカーオプションで、シートヒーターが付いているので、それなりに快適なのだが、シートヒーターなしのハイブリッドカーは、震え上がる(シートヒーターのスイッチを入れ忘れてその辺は確認済みだ)。
このシートヒーターは、フロントガラスのUVカットなどとともに3万円と意外と安いTOYOTA罪滅ぼしプライス!? で付くのだが、もしこれを付けていなかったとなるとゾッとする。(リアシートにはシートヒーターなどない!)
友人のセールスマンに聞いてみると「ハイブリッドカーをお売りするとき必ず、冬場にヒーターがほとんど効かないので、シートヒーターをオススメしています。この説明をしないと、あとで文句がきますからね。どのくらいのハイブリッド車購入者さんがシートヒーターを付けるかですか? 大体20%ぐらいです。通常のガソリン車ならゼロに近いですから、ある程度は私たちの声が反映されている。でも、短い距離しか走らないユーザーさんは、シートヒーターには関心を抱かないですね、ハイ」
トヨタの肩を持つわけではないが、シエンタのシートヒーターは、立ち上がりが素早い。1分たつかたたないうちに、座面とシートバックがポカポカしてくる。それも人間、不満は付き物。ヒーター効果がないので、足先が冷えたまま。そこで厚めの靴下を履くしかない。
理屈を言えば、ヒーターが効かないということは、排気熱が少ないことなので、燃費がいい証拠なのだが、冬場の人間を凍えさせること、ということのようだ。(冬場の寒さ対策を考えるなら、キャンピングカーなどで活躍していて、10万円ほどから手に入るべバスト(WEBASTO)のFFヒーターを考えるしかない!)