VWのコンパクトSUV「ティグアン(TIGUAN)」がフルモデルチェンジしたというので、その発表会に出かけてみた。
会場の有楽町国際フォーラムの中庭にはすでに一般ユーザー向けの展示コーナーを設け、なかなかチカラ瘤を入れているようだ。
ティグアンと聞いてもピンとこない読者が多いはず。その上の大型高級SUV「トゥアレグ」(ポルシェのSUVカイエンとプラットフォームが共通)とゴチャゴチャになっている人も少なくない。かくいう筆者もこの口で、馴染みがない。調べると、このティグアン、グローバルでは280万台以上販売していてVWの主力車種ナンバー4だそうだ。
だが、日本では約8年で、わずか1万2000台しか売れていない。ゴルフが年間約2万台にくらべとトホホ状態。地味すぎるエクステリアが、その原因と見た。
そこで今回フルチェンジした2代目は、全高を35ミリ下げ、全長・全幅・ホイールベースともに伸ばし、より大きく居住性向上だけでなくスタイリッシュに努力。でも旧モデル同様、セクシーさは微塵も感じさせない。エンジンが1400cc直噴ターボで気筒休止システムを導入するなどで、燃費も10%改善し、16.3km/l。カーナビがより便利になるなどインターネットにつなげられる仕掛けがあり、このクラストップクラスを自慢する安全装備を備えるという。
それにしても、旧モデル同様とあまり変わり映えしないエクステリアは、逆に質実剛健が大好きなまじめな人には、受けるかもしれない。価格は360万円台から。
ちなみに、ティグアンという車名の由来は、タイガーTIGERと爬虫類イグアナのドイツ語LEGUANの2つの単語からの造語だそうだ。この車名から眺めると違って見える!?