人間、プロの整備士でもねじを締める段になるとど~しても「締め過ぎる!」という傾向があるようだ。
先日あるイベントで、NGKプラグのスタッフが、「スパークプラグの締め付けトルク体験」をおこなっていた。トルクレンチの数字部を目隠しにして、新品のプラグを締めてください! というものだ。ねじ径12ミリの普通のスパークプラグだ。
さっそく、トライしてみた。トルク感覚は、ある程度自信があったのだが、ほんのわずかトルクオーバーしてしまった。15~20Nmのところ21Nmまで締めてしまったのだ。痛恨のミスである。
どうもいままで、感覚による締め付けに明け暮れた感が強い。
「できれば、かならずトルクレンチを使って締めてくださいね。実は、プロの整備士さんの大半も締めすぎの方が多いのです」とNGKスタッフのアドバイス。
スパークプラグの締め過ぎは、極端になるとネジ自体が伸び、ネジが切れてしまう恐れがあるだけでなく、受けた熱を逃がしずらくなり、ついには異常燃焼でプラグがだめになることもあるという。
再使用のスパークプラグの場合も、原則的には「グイ~っ!」とばかりバカヂカラで締め込まず、座面にあたってから「くいっ!」と約1/12回転締め込むぐらいで、大丈夫。ガス漏れの心配もいらないということだ。