う~ん、やはりこれって「事実は小説よりも奇なり!」てことなのかしら?
先日、都内でおこなわれた軽自動車の新型発表会に出かけてみた。三菱自動車の「ekワゴン、ekクロス(写真)」である。例のカルロス・ゴーンの退場後、あれこれ話題をさらう日産と三菱自動車の共同開発“軽カー”だ。2社のジョイントベンチャー会社NMKVが企画開発し、三菱の水島工場で組み立てるという軽自動車。
プロジェクトリーダーの話が、興味を引いた。
いまや軽自動車は、日本の新車市場の54%を占め、うち30%は、ハイトワゴンと呼ばれるタイプ。そのうちの1/4がカスタム系だという。ここまでは、ある程度納得できる。ところが、軽自動車のアンケート調査の結果を聞いてたまげた!
軽自動車を選択する理由を顧客に聞くと、「少し前までは①税金・保険の安さ、②価格の魅力、③燃費の良さ、④車体色の豊富さ」だというのです。ところが、ごく最近の調査では選ぶ理由のランキングが変わった。「①車体色の豊富さ、②価格、③スタイルの順です」。少し前までスタイルは8番目に過ぎなかったのに、いまや3番目に躍り出た。
20年近く前から、「車体色でクルマを選ぶ。それは女性ユーザーが選択の主導権を持っているから!」ということを小耳にはさんで、「へ~っ、すごいことになった!」と思わず天を仰いだものだが、いまや車体色やスタイルは、クルマ選びの“鉄板”なんだな。
ちなみに、ekワゴン、ekクロスは、それぞれ価格が129~150万円台、140~170万円代と安くない。その背景は、自動運転の初歩版である同一車線運転支援技術、衝突軽減装置、車線維持支援装置などの安全装置やいわゆるコネクティド装置など先進技術を満載していること。「過去のクルマとは全く異なるクルマ。このことを消費者にご理解願いたい」そんな益子社長のやや悲痛とも聞こえる発言が印象的だった。